日経平均PERは14.3付近に張り付いたまま、好業績で来週は動くのか

5月中旬以来、日経平均PER(株価収益率)は14.3付近でピタリと動きません。来週(7/31〜)は、4-6月期決算発表のピークです。 夏枯れ相場がいよいよ動くかもしれません。

PER(株価収益率)とは

PER(株価収益率)とは1株当たり利益に対して何倍の株価が付いているかを示す指標です。 利益には、「実績」としての利益と「予想」としての利益があります。投資家が関心あるのは「予想」です。いくら過去の業績が良くても、将来の業績に不安があれば株価は下がります。ニュース・報道で取り上げられるPERは予想PERです。 予想は誰がするのか。株式を発行する企業です。 株価指数には「投資家のために投資家が作り出す」数字があります。騰落率やVI(恐怖指数)です。企業が公表しているIR情報によらず経済指標や金融政策によって、動く指標です。 企業側のいわば「予測の声」がダイレクトに反映された株価指数という点で、PER(株価収益率)は重視されています。

PER(株価収益率)の現状は

ピタリと動かない日経平均PER14.3付近は、本来かなり低い水準です。各国でバラツキがありますし、年代によっても傾向は異なります。 日本においては、現状16〜14のレンジで波打ちます。16を超えると割高感が高まり売り圧力がかかります。14を下回れば押し目買いが入ります。同じ国内でもTOPIXは現状15.8当たりに あります。TOPIXからみればやや割高といれなくもないですが、16までは0.2ポイント程度は伸びしろがありそうです。

PER(株価収益率)はさて動くのか

決算発表と同時に、通期予想の修正を行う企業があります。どうも予想上振れ期待できそうです。 一般的に日本企業は期初は手堅い予想を立てます。ハズすと投資家の心象を悪くするのではないかとの不安からです。

それに輸出主導型企業が多い日本においては為替の影響が大きいです。 今や世界のリスク回避を一手に担う通貨としての「円」。世界経済は一寸先は真っ暗闇。円で決算する日本企業はなかなか強気になれません。 幸い4-6期はドル円は大きく動きませんでした。3月期末企業の予想は110円を下回っていますが、ここのところ円高気味と云われはさても111円台です。 来週8/4は、日本企業No.1の時価総額を誇るトヨタの決算発表です。そのトヨタは1ドル=105円で今期計画を立てています。米国自動車販売が減速傾向で弱気のトヨタですが、為替に助けられそうです。業績予想上振れがなくても現状維持であれば、好評価となるのではないでしょうか。

トヨタの決算発表は、必ずと云ってよいほど日経新聞の翌日1面で取り上げられます。日本企業の業績予想を写す鏡としての役割からです。

まとめ

企業の業績予想は少なくとも現状維持、上振れを打ち出す企業が多いと思っています。

日経平均採用銘柄の企業が上振れとなれば、日経平均PERは14.3当たりを下回ります。下回れば株価は割安とみなされ、その結果株価は上昇します。

夏枯れ相場を打破できるのか。来週の相場に期待を寄せて、確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)のスイッチングを私は行います。

 

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