個人預貯金1,000兆円に群がる気持ち満々の金融業界

今年2017年春、日本の個人が銀行や信用金庫に預ける預金残高は1,000兆円を超えました。株式や不動産を含めると個人資産の総額は1,800兆円にもなるそうです。兆が付く数字なんて、我々一般人にとっては無限大(∞)と同じです。

多いのだろうけど、妥当なのかサッパリわかりません。1万円札を積み上げれば、大気圏を軽々突破するとんでもない額ですから、実感できません。妥当性の判断は、金融や経済の専門家に委ねることになってしまいます。一方で、経済・金融の人達がリーマンショックを引き起こしたわけです。

わからないからと云って全面的に専門家に委ねるわけにはいかません。自分の資産は自分で守る意識は大切です。




確定拠出年金に目覚めたキッカケ

私の務め先は10年以上前から確定拠出年金(401k)を導入しています。私の務め先は技術会社ですが、新しいモノ好きが、導入に至ったと察しています。

10年前はひややかな目、しかし

導入以降、随分長い間ほったらかしていました。確定給付年金で積み上がっていた分は、かなり株式に移行してしまっていました。リーマンショック前の導入でしたから、ほったらかしていたので大赤字です。

しかし、半年に一度郵送されてくる情況報告書を2013年に何気にみたとき、黒字に転じていると知り驚きました。

一通の郵便で目覚める

これをきっかけに確定拠出年金の運用に真面目に取り組むようになりました。

 

決算書が読めないワタシ

技術会社というのは不思議なもので、理系の数字好きが揃っています。技術者は、客観的な見方が好きです。自然現象としての地震波は客観的に解析できて一生懸命ですが、株式の波動が苦手です。自ら売買したりして主観的に関わらないと、うまく理解できません。

そんな事情もあって経済・金融は苦手です。

自分の好き勝手に動きます。会社の財務情況なんて、経済・金融に疎いので関心がないです。

私もご多分に漏れません。決算書もまともに読めません。決算説明会で色々な数字を聞いても、会社は好調なのか倒産間近なのか感覚が掴めません。その怖さが、経済や金融への興味を駆り立てました。

決算書読み方の入門書は何冊も読みました。財務諸表をどう読めば良いかは理解できました。ただ、実践は不足しています。個別株の良し悪しを財務諸表や四季報から判断できるレベルではありません。

日経新聞を毎日読んで株価指数や金融政策をみて、景気の良し悪しを感じるレベルです。

そうして得た感覚で、確定拠出年金を運用しています。

個別株では火傷を負いました。決算書をもっと読めるようになってから、個別株はじっくり取り組みたいと思っています。

 

まとめ

金融業界は、個人資産に群がりたい気持ち満々です。8/14日経新聞『投機か貯金 育たぬ投資家』によれば、確定拠出年金にも熱い眼差しを感じます。

確定拠出年金のうち、元本確保型商品の比率が高いのが従来より問題視されてきました。株式や債券にお金が回らないから資産増加の余地が限られます。その解決の一環として厚労省が主導となって「デフォルト商品」という考え方を普及させようとしています。加入者自らの意思によらず初期設定で株式や債券に連動した商品を自動的に選択させてしまおうという考え方です。

その「デフォルト商品」が先月6/6、推進が見送られました。当記事によれば、失望の声が市場関係者からあがったようです。

市場の失望は、個人の考えとは大きく乖離しています。経済や金融のリテラシーは人それぞれですが、自分の資産は自分で守るしかないです。




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