VIX(恐怖指数)連動ETFの受益権併合とイチロー効果

米株式市場の先行きの「恐怖」の度合いを示すVIX指数は、なんと23年ぶりの低水準を記録しました(8/20日経新聞『動かぬ株価 転換点か』)1993年12月以来とのことです。先週ようやく急上昇しました。

まさか歴史的な低水準を記録するとは想定できず、VIX連動のETFのナンピン買いを繰り返してしまいました。価格の下落を、じくじたる思いで見続けてきました。

国際のETF VIX短期先物指数(1552)

先日の急上昇で踏ん切りがつき、損切りしました。




恐怖指数連動ETFは相場膠着では下がる

日経平均の恐怖指数(VI)も、当記事によれば8/19に付けた12.19は、約12年ぶりで2005年7月以来です。

日経平均VIが全く機能していない

VIXもVIも連動したETFは、この記事で述べたとおり、オプション取引の仕組みのため、株式相場が急落したときに上昇し、相場が膠着しているときは下がります。相場が少々上がっても下がります。

直近の株式市場は、歴史的な膠着相場が続き、ETFは下落の加速を高めていました。

VIX連動ETFは、商品設計上の理由で「長期保有は危険」といわれています。にも関わらず持ち続けたのは自業自得です。

 

見切りを付けたもう一つの理由

実は見切りを付けたもう一つの理由が、先日届いた当ETF提供会社からの一通の封書でした。

なんと9/15に、200口を1口にまとめる(受益権の併合)というではありませんか。端数の口は清算されるとのことです。

価格感度が不当に高まってしまったからです。8/18終値は90円です。1円上がれば1.1%の上昇です。もしこの値で200口が1口に併合されると18,000円となります。この状態で10円動けば、0.0055%の変動です。価格感度が1/200に集約後下がります。売買値の増幅は激しくなるので、単純に1/200とはなりませんが集約によって感度は下がることには違いありません。

それに集約は、保有口数の粒度が下がることも意味します。1,000口持っていたら5口にまとめられてしまいます。「上がったら少し売る」といった戦略が取りづらくなります。

もっとも、恐怖指数連動ETFにおいては、この戦略は、失敗だったと今回の通知を受けてはっきりわかりました。相場が動きはじめる直前に買って、上昇時に一気に売り抜けるのがこのETFの正しい使い方です。確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)の長期投資に馴染んでいる私にとっては、こうした投機的な商品は手を出すべきではなかったのかもしれません。

本格的に恐怖指数を気にする投資家なら、本当のオプション取引に向かうでしょうから、ETFを買うのはそもそも中途半端なアプローチなのかもしれません。

評価損を取り返そうと目論んでいる人にとっては、今回の受益権併合は売買がやりづらい状況に追い込まれたわけです。

 

まとめ

株式市場はぬるま湯相場が続きました。相場の恐怖を感じるための指標は、だからといって放置しておくと、危険な状況になります。

一方向に動くので安心といった思いで買い進んだのがアダになりました。

確定拠出年金で扱う商品では、心配する必要ありません。むしろ、受益権の分割が期待できます。分割となれば価格感度が上がるわけです。

イチロー効果

が期待できます。

一時的な評価損益率(打率)に捉われず、安い単価の口数(ヒット)を増やしましょう。




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