商品構成は2年で大きく変化した(2/2)

毎日スイッチングを国内株式連動商品を対象にして行っています。仮にドルコスト平均法で運用していたら全体商品構成がどう変わったかを明らかにします。結果としては、どちらの運用を取っていたとしても、2年間では時価評価額ベースでは有意な差異がでませんでした。この結果から何が云えるのか述べます。

なお、毎日スイッチングのノウハウは、

ヒント

にまとめてあります。ご参考にしてください。

グラフの見方

前回記事では、2015/9末と2017/9末時点での時価評価額の金額比を積み上げたグラフを示しました。今回はグラフの中間にあらたな積み上げを加えました。仮に2015/9末から国内株式にのみ、掛金を100%配分して運用した場合です。実績2年で3倍のワケ、口数と売買回転(3/3)で述べたドルコスト平均法の設定と同じです。

株や債券の知識がない普通の加入者にとってはかなりアグレッシブな設定です。その他の商品は掛金無しですから、基準価額の増減のみで2年後の時価評価額が決まります。

基準価額は2015/9末を1としたとき、基準価額の増減は以下の通りです。

国内株式:1.23

外国株式:1.23

国内債券:1.03

海外債券:0.97

バランス型:1.14

なお、定期貯金の変化はなしです。

結果として、全商品合計の時価評価額の伸びは2015/9末を100としたとき、ドルコスト平均法が122.7、毎日スイッチングは121.0でした。

残念。毎日スイッチングが僅差で敗れました。。




 

何が云えるか

時価評価額に有意な差異がみられませんでした。この結果から何が云えるのでしょうか。

・株式比率に乖離があります。株式比率といっているのは、国内株式、海外株式、バランス型内の株式(加入者向けサイトでの商品運用方針より情報は入手)を合わせた比率です。2015/9末が48.8%に対して、ドルコスト平均法採用で57.1%、毎日スイッチング採用で75.1%でした。長らく続いた上昇相場で、毎日スイッチングは高値掴みをしているようです。

・実際、口数の伸びを集計してみると、ドルコスト平均法採用で1.5倍、毎日スイッチング採用が1.1倍でした。毎日スイッチング採用は、国内株式商品単体でみればドルコスト平均法採用よりも多くの口数を購入できていましたが、全商品でみると結果は逆転しました。この2年で、外国債券とバランス型商品を売り、国内株式の買いに当てました。これらの商品の基準価額はそれぞれ違うので商品入れ替え時に口数が変動してしまいます。その点は考慮する必要がありますが、口数の伸びにも大きな差があり、毎日スイッチング採用が高値摑みしている可能性が高いです。

・安く多くの口数の増加を標榜しながら、毎日スイッチング採用がむしろ口数増加を阻んでいる結果でした。残念です。商品口数のおよそ2%程度を毎日スイッチングしてきました。売買回転をもっと下げて取得価額の伸びを緩やかにすべきだったのかもしれません。ドルコスト平均法採用との口数の差分は、下落局面に入ればまず売り払う必要があります。

・毎日スイッチングは順張り投資です。相場の波に合わせて売買します。下落開始の局面ではしっかり利益確定して口数を減らした上で、以前の記事、

利益確定:買いより売りが難しい

で紹介した同日売買のノウハウを使って売買回転を高め、元本を痛めず取得価額を基準価額に近づける必要があるでしょう。そして底値あたりで買い直します。今後やってくるであろう下落相場にならないと、毎日スイッチングの有用性を明確に示すのは難しいのかもしれません。

・ドルコスト平均法採用の場合では、国内株式以外の商品が放置状態です。下落相場がやってくれば時価評価額は無条件に下がります。それに対して毎日スイッチング採用では、加入者サイトを毎日みているので他の商品も見守っています。

・確定拠出年金は年を追うごとに、毎月の掛金が資産に占める割合は少なくなってきます。ドルコスト平均法を続けると、好機を逃す危険性も年々高まるとも云えます。掛金の100%を国内株式商品にあててほったらかしにする運用なんて、できる人はほとんどいないと思います。100%にする人はそもそも株式や債券に知識があって、ほったらかしにはしないはずです。私のように監視し続けるはずです。長年監視するだけで掛金の比率低下を知りながら、配分設定を変えたり利益確定しないでいられる人は、相当なメンタルの持ち主です。

・スタート時点の株式比率によっても結果は違っていたはずです。2015/9時点で株式比率が48.8%です。もっと低ければ毎日スイッチング採用はさらに健闘したでしょう。

 

まとめ

ドルコスト平均法採用は、時価評価額ベースで2年で1.2倍超のパフォーマンスでした。100%を国内株式商品にあててほったらかしにする運用を実際にする人はほとんどいないと思います。逆に言えば、ほったらしで1.2倍のパフォーマンスを得ようとするなら、この2年においては掛金の100%を株式商品に充てるなんてムチャな方法しかなかったと思います。国内株式と海外株式では、上記で述べた通り伸びは1.23倍で同じでした。スタート時点の保有率は大差ないのでどちらを100%にしても大きな違いはなかったはずです。

上記で述べたように、毎日スイッチングには問題点もあります。しかしながら、フルリスクをとったほったらかしドルコスト平均法と肩を並べられる結果でホッとしました。と同時に、ドルコスト平均法採用は、毎日スイッチングのベンチマークになりうることが今回調査でわかりました。知見は今後の運用に活かしていきたいと思います。

 

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