商品構成は2年で大きく変化した(1/2)

特定の商品のパフォーマンスが良くても、確定拠出年金全体の結果が悪ければ効果がないです。ここでは、この2年間の商品構成の変化を2回にわたり紹介します。1回目のこの記事では、毎日スイッチングにより商品全体構成はどう変わったのか、何を意識して運用した結果なのかを述べます。2回目では仮にドルコスト平均法を取っていた場合と比較します。結果として、掛け金100%株式連動商品への配分というかなり厳しい条件下でのドルコスト平均法採用の場合と肩を並べるパフォーマンスではありました。

「毎日スイッチング」はあくまで運用スキルです。スキルの詳細は、

ヒント

をご参照ください。

 

グラフの見方

保有する商品の時価評価額を積み上げたグラフです。2015/9末における全商品の時価評価額積み上げ金額を100として、2015/9末と2017/9末時点の結果を比較しています。2年間の全商品の時価評価額伸びは、約1.2でした。

私は、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券に連動した商品を保有しています。さらには、これらを組み合わせたバランス型商品も保有しています。残りは、定期預金です。

「毎日スイッチング」の対象は国内株式連動商品です。この商品の時価評価額比を積み上げの中に表示しました。2015/9末が18.8に対して、2017/9末が60.4です。3.2倍の伸びです。これを指して、「実績2年で3倍」と述べています。

実績2年で3倍のワケ、口数と売買回転

 

注:取引状況報告書に記載の「年金資産評価額」を比較すると1.26倍となります。一方、上グラフが示す比率は1.21倍です。報告時点で取引途中の待機資金が、上グラフでは含まれていないことにより差異が生じています。毎日スイッチングすると、待機資金は無視できない金額です。




運用で意識したこと

この2年は以前の記事でも述べた通り、後半の1年は上昇相場です。国内株式連動商品の基準価額は2年で1.2倍上昇しました。「毎日スイッチング」の有用性はどうであれ、”高値掴み”をしているには違いありません。

意識したのは以下の点です。

・商品構成の比率にあまり捉われないことです。分散投資の重要性を説く人が多いですが、自分の総資産に占める確定拠出年金資産は幾らなのか考えてみるべきです。分散の分散になっていないか。株式の比率は7割強です。限定した資産の運用なのだからリスクは高くてよいと考えています。

・ただ、定期預金の比率は気にしました。「毎日スイッチング」は国内株式連動商品と定期預金の間で行います。定期預金が底を突けば売買の回転が途絶えてしまいます。下落相場になれば預貯金をフル回転する必要があるので、20%程度の水準を常に保つようにしました。

・「毎日スイッチング」が有用だとしても他の商品にも興味があります。好奇心を絶やさない意味で、すべてを国内株式連動商品に変えてしまうなんてことはしませんでした。個人的には国内株式はアベノミクスに依存しすぎていて危なっかしいと思っています。だからこそ毎日スイッチングして相場の様子に注意しています。でも、海外株式はあくまで私の思いですが、長期的にずっと上昇すると考えています。そのため、外国株式の比率は2年間でほとんど変えず膨らんだ分を利益確定した程度です。海外株式は相場が下がれば買い増そうと思っています。

・長期的にパフォーマンスが悪いと思われる債券連動商品は減らそうとしました。「株式が下げれば債券が上がる」とよく言われます。でも、低金利の時代はずっと続きそうです。株式と債券の逆相関は崩れています。利回りの良い株式のほうへ徐々にシフトしました。外国債券は為替の動向をみながら置き換えていきました。次にバランス型です。

・バランス型を減らしました。「毎日スイッチング」のベンチマークになりえると考えていますが、その目的であるなら比率は少しで良いので減らしました。

 

まとめ

商品構成を、上に示したグラフのようにこの2年で変化させました。結果として1.2倍の総額の伸びです。「毎日スイッチング」が牽引したと考えております。ただ、あくまでこの2年間の結果です。

 

最終目標は利回り(1年間の収益率)の向上です。仮に5%の利回りがキープされていたら複利効果で14~15年で資産が2倍となります。

私の9末時点の利回り(初回入金来利回り)は4.88%です。安定的に5%以上をキープできるようになることが私の現在の目標です。そのために、商品構成の見直しや「毎日スイッチング」技術の向上に励んでいます。

 

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