次期FRB議長、普通すぎて心配でヘン

MR.オーディナリー(普通)。次期FRB議長パウエル氏をニューヨーク・タイムズ紙はこう評したそうです。

私はまだ肉声を聞いたことがありません。昨晩テレビニュースでパウエル氏がトランプ大統領と並んでスピーチする様子が映し出されました。真面目そうな大きな四角いメガネ、爽やかすぎる首筋の刈り上げ。もし目の前に立っていても気づかないでしょう。どこにでも居そうな欧米人の出で立ちです。残念。このニュースでは音声がなく、映像だけのイメージで私の頭は止まってます。




波風立てないが好感された

現FRBイエレン議長が来年2018年2月で任期満了です。1期4年で終わる例は珍しく、夏場までは続投も後任人事と並んで有力でした。イエレン氏が体調を崩すと大騒ぎしました。ところが、9月末にトランプ大統領が、数週間以内に次期議長を決めると記者団に語って以来、新議長誕生の流れに傾きました。

そして、11/2、突如として浮上したパウエル氏に決定しました。現FRB理事です。法律専門家で、エコノミストでない人物が就任するのは約40年振りでボルガー氏以来とのことです。

そして最大の売りは、「現議長に反対の意を唱えたことがない」という実績です。FOMC(連邦公開市場委員会)の決定に常に賛成票でした。波風立てない人物の就任に、マーケットは安堵しました。これまでの緩和的な金融政策が継続すると見たからです。

 

12席中3つの空席が操られる

FOMCは、7名の理事(議長、副議長各1名含む)と5名の地区連銀総裁の計12名で構成されています。10月中旬に副議長フィッシャー氏が退いていたので、現在は3つが空席状態です。

トランプ大統領の意のままに操られるリスクをマーケットは感じ始めました。穏健な議長の外堀をトランプ色に変えていこうという狙いです。

 

まとめ

11/28は、上院銀行委員会の公聴会にパウエル氏が登場しました。デビュー戦です。さすが、MR.オーディナリ(普通)。ひとまずは、無難にこなしました。現状の金融政策の支持、金融規制緩和の取り組みを進めると表明しました。

米国市場は大幅上昇です。ダウ平均は255.93ドル高で4日ぶりに史上最高を更新しました。日本市場も11/29は、未明の北朝鮮ミサイル発射にも関わらず、日経平均は100円を超える上昇です。

楽観ムードが漂っています。確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)のスイッチングは気を引き締めて取り組んでいきたいとおもいます。




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