過去最高97.7兆円予算、閉塞感しか伝わらない

18年度の一般会計予算案が決まりました。総額が過去最高の97兆7128億円です。本日12/23の日経新聞は何面にもわたり大きく取り上げています。でも、良いことワクワクすること、まるで書かれていません。

今回は日経TEST対策のため書いています。株式市場が特に反応する話題ではありませんが、大事な話題であるので今回取り上げました。




日経新聞1面トップが取り上げたポイント

12/23日経新聞1面トップは『膨らむ歳出 かすむ改革』です。閉塞感ばかり漂っています。

まず大きく二つの点をリード文で示しています。

ポイント1:税収増や低金利に助けられて財政の健全性を示す指標は軒並み改善した

ポイント2:旧来型の予算は温存され看板政策に名を借りた安易な支出も多く紛れ込んでいる

 

1面トップが伝えるほとんではポイント2に関してでした。

 

ポイント1(財政の健全性を示す指標の改善):

・人づくりや生産性向上のための予算を手厚く配分し、新規国債発行額を減らす

・27年ぶりの高水準となる税収を追い風に、新規国債発行額が8年連続で減少

 

ポイント2(安易な支出):

・10月衆院選与党圧勝と景気回復の高揚感から予算のタガの緩みを隠しようがない。

・いったん予算がつくとゼロベースで見直すのが難しい。たとえば、フリーゲージトレイン技術(路線の幅が違う新幹線と在来線を車輪の間隔を変えて走る技術)は、誰も使う見込みのない技術だそうですがすでに約500億円を投じた上、今回も9億円の予算が付いている。

・バラマキ色の強い項目が目白押し。農地や水路を整備する土地改良予算は増え続けている。

・補正予算は歳出抑制のルールに縛られず抜け道に使われがち。

・首相官邸が号令をかける政策は次々と実現。象徴は財政投融資の仕組みを使った高速道路整備の1.5兆円。低金利を名目にインフラ整備が広がっていると批判。

・省庁間の予算の取り合いも目立つ。各省は縦割りで看板政策に群がり、効率化の視点は置き去り。たとえばサイバー対策予算を総務省と経済産業省が予算化。

・財務省の査定も迫力を欠く。首相官邸は財政出動に傾きやすく予算削減の発想が乏しい。

 

まとめ

税収増に助けられ感が強いです。社会保障費は、増額5000億円の目標は今年も達成しましたが、薬価削減に依存したもので根本解決は未だみえていません。

確定拠出年金は長期的視点が大事です。長期的視点を養う上で、一般会計予算を今回は取り上げました。




 

 

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