淡い期待は消え失せました。。ズルむけです。
6/15に米トランプ大統領が表明した中国への追加関税は本当に発動されました。中国も同じく表明していた通り、報復措置に打って出ました。
追加関税340億ドル
米国は、総額約500億ドルの中国からの輸入製品に対して25%の関税をかけると表明していました。そのうちの340億ドル(約3.8兆円)を7/6に発動しました。自動車、産業用ロボット、半導体、医療機器などの知的財産権やハイテクに関連する818品目に対する関税です。
中国は同日、同じく340億ドル分に対する25%の関税を発動しました。大豆、牛肉、農畜産物、水産、ウイスキーなど主に農産物に関連する545品目に対する関税です。
両者全く互角のにらみ合いです。
でも、米中双方の全輸入額をみると互角ではありません。日経新聞7/7一面トップ『米中、貿易戦争に』によると、2017年の米国の中国からの輸入額は約5000億ドルなのに対して、中国の米国からの輸入額は約1300億ドルです。
今回の追加関税の対象となる割合は、米国が6.8%なのに対して中国は26.1%を占めることになります。
当記事によれば、米国はさらに策を打てる余地が大きいといいますし、中国は占める割合が高いので今回の措置による米国へのダメージは大きいと、両者の言い分を述べています。
米10年債利回りは2.8%台
実際に生じるダメージはよくわかりません。わからないからこそ不安が他国にも波及し、相場の地合いの悪さが続いています。
7/6が終わった時点での米10年債利回りは2.824%。5月中旬には3%を大きく突破し金融緩和縮小のムードを作っていました。
ところが、5月後半から下落傾向です。イタリア政局騒動で2.8%を大きく割り込んだ後、一時的に回復傾向をみせたものの、追加関税の表明がでてきた6月後半から再び下落傾向です。
3%を突き破る勢いは失せてしまっています。7/6発表の6月米雇用統計では非農業部門の雇用者数は21.3万人増と、米国の景況感の堅調さを示す結果でしたが、それでも米10年債利回りが上向く様子は見せませんでした。
まとめ
7/6の日経平均株価は、追加関税発動のニュースを受け13時頃から一気に跳ね上がり、前日比241.15円高で終えました。イベント通過があからさまな自律反発でした。
※週明け7/9も264.06円高で2日続伸
でも、米10年債利回りの動きをみていると、とてもとても楽観できる状況ではありません。
米10年債と連動してドル安円高トレンドに転じるとなれば、7月下旬からはじまる業績相場に水を差しそうです。業績がよくてもドル円の見通しの悪さが仇となり、株式市場は湿りっぱなし、、、なのかぁ。
確定拠出年金の毎日スイッチングは、マーケットの動向をよく確認しながら進めていきたいと考えています。