時間の概念を、確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)では、どう捉えたらよいのでしょう。
自分オリジナルの年度を、決めましょう。
自分だけの年度は、いつをスタートにしても、1年ピッタリで終わらせなくても、構いません。むしろ、そうあるべきです。
自分なりの年度を決める。
そんな感覚は、普通に生活していれば、なんだか飛躍的なことかもしれません。
世の中の企業の多くは、今月3月が年度納めです。
サラリーマン、公務員の嵯峨。仕事のピークが3月にきます。
取引先の年度に合わせて、3月はめいっぱい忙しい個人事業主。子供の学校、引越に気持ちが追われる主婦。
さまざまです。
投資の世界でも、年度は強く意識されます。
株式投資をする人なら誰でも気にする四季報。年度を、4分割して企業の業績を分厚い書籍にまとめています。
個人投資家は、四季報を購読して勉強します。
機関投資家は、年度末に合わせてポジション調整を行います。
年度末は業績必達の月です。年度末の業績が投資の世界で評価されるわけですから、投資を意識しない一般人であってもめっぽう忙しい月となります。
世の中の景気を把握する上でも、年度の概念は必要です。
年度の概念がなければ、「今年は良い」、「昨年は悪かった」といった比較ができません。
もし年度によって日数が違えば、統計は成り立ちません。新聞や雑誌は、統計に基づいて記事が書けなくなります。
細かく言えば、実際には年度によって日数は違います。うるう年です。
うるう年は日数が一日多いので、個人消費などの経済指標は補正を掛ける必要がでてくるわけです。
このように、日常生活のありとあらゆる場面で、暦を意識します。
古代ローマのカエサルは、ユリウス暦を公布しました。
1年は365.25日。正確な時間を皆が共有する世界観が生まれました。
でも、それ以前のローマ世界では、そうではなかった。
年度もしくは年、時間の概念から自由になると、確定拠出年金の運用にどんなメリットがあるのか、
考えていきたいとおもいます。