目まぐるしい一週間でした。
参院選は自公与党が過半数割れとなり大敗でした。既成政党は軒なみ得票を伸ばせず参政党と国民民主党の躍進を促しました。昨年秋の衆院選から都議選そして今回の参院選で3連敗でどうにも死に体の石破首相はそれでも続投を表明しました。野党としては連立のチャンスではありますが、どの政党もチャンスどころか拒否の反応を示しました。求心力を失い政治がより一層弱体化しました。
参議院選挙、全当選者が確定 自民39・立民22・国民17・参政14
8/1が交渉のリミットと通告してきた日米交渉が急転直下の展開です。
月初には25%との書簡を送ってきていた相互関税が15%、現在27.5%を課している自動車関税も15%にと、米国は対日関税で合意を表明しました。
日米で合意 相互関税15% 自動車関税も15%【詳しく】
米国側が税率を引き下げたトレードオフとして、日本からの米国直接投資5,500億ドル(約80兆円)と投資で得られる利益の90%が米国に還元されるとの合意があったとトランプ大統領はSNSで発信しています。日本側としては投融資枠を定めたまでであって、投資自体は民間が主導でやるものでリスクに見合った利益を享受できるとの考えであるようです。
アングル:関税合意、日米で発信に食い違い 5500億ドルの「投資」とは
その他にも、防衛装備品の購入拡大、米についてはミニマムアクセスの枠を米国の比率を高める取り決めをして日本は譲歩しました。
日米交渉での結果は、他国の交渉も活気づけそうです。報復関税を検討していたEUが関税率を引き下げての合意の見通しが出てきました。
EU加盟国、930億ユーロ規模の対米関税措置承認 交渉決裂なら発動も
米、対EU関税15%で合意の見通し 30%回避=外交筋
株式市場は日本交渉の進展を受けて、7/24にはTOPIX史上高値更新、日経平均一時4万2,000円台にのせました。
4-6期決算発表シーズンを迎えようとしていますが、大混乱で業績にダメージがあっても先行きに明るい見通しが示されれば、さらなる上昇の余地もありそうです。よくみていきたいと思います。
7/20週間ツイート
■7/22(火)
選挙終わっても停滞感蔓延…石破首相続投、野党は連立をはなから否定⛅️株式市場も方向感定まらず、日経平均44.19 (-0.11%)円安📉https://t.co/wDYqnkJJYw
— いんとく (@kab_suke) July 22, 2025
■7/23(水)
15%…これまで出てこなかった数字に湧き立つ、日米交渉相互関税・自動車関税も💰他国もディールの余地残しリスクオン、日経平均1,396.40 (+3.51%)円高📈https://t.co/KjQPb6lj2Q
— いんとく (@kab_suke) July 23, 2025
■7/24(木)
10年債利回り1.6%をしっかり突破、首相辞任は誤報となるも財政拡大の見方は変わらず債券売られる🏙️TOPIX史上高値更新、日経平均一時4万2,000円台で大幅続伸655.02 (+1.59%)円高📈https://t.co/sRGd4gXXvI
— いんとく (@kab_suke) July 24, 2025
■7/25(金)
8会合ぶりにECB金利据置き💶対米関税では報復に出るのか30→15%で妥結の動きが浮上して来週は進展ありそうだ。日経平均370.11 (-0.88%)円安📉良い週末を🌻https://t.co/eVaxKhU7mz
— いんとく (@kab_suke) July 25, 2025