7/27週振返り:長期債利回り下落、米FRBへの利下げ圧力

石破首相退陣のリークは誤報に終わり、8月内は継続の様相です。財政悪化懸念の後退から、参院選直後には1.6%を超えた10年債利回りが0.1ポイントほど低下です。
債券は先物が上昇、7年債入札好調で米金利低下-津波警報には反応薄
米国でも7月初に「一つの大きく美しい法案」が成立して財政悪化が意識されますが、ベッセント財務長官が中長期債発行を増やさない意向を示していることが効いてか、7月半ばに4.5%付近にあった米10年債利回りが4.3%台まで下がってきました。
米財務省、2026年まで中長期債の発行規模据え置き示唆-買い戻し強化
関税交渉が進みドル高回帰の動きなのかドル円は一時150円台まで円安が進みました。
日経平均は4万円台キープで高値圏です。

米国ではFRBへの利下げに対する政治的な圧力が高まっています。
利下げに慎重姿勢を変えないパウエル議長を解任しようと、老朽化したFRBの改修費用をめぐる問題という金融政策の舵取りとは関係ない問題をクローズアップさせています。
トランプ氏、FRBの巨額改修費用めぐり、パウエル議長の解任理由に当たると示唆

7月FOMCは予想通り金利据置きでした。物価上昇が加速してきて利下げにはやはり動きにくいです。
米PCE価格、6月前年比+2.6%に加速 関税措置で輸入価格上昇
ところが週末8/1雇用統計発表では、直近3ヶ月の雇用数伸びの鈍化が注目さ9月利下げの見方が強まりました。
米労働市場はこの3カ月で激変、雇用者数は月平均3.5万人しか増えず
発表を受け、米10年債利回りは4.2%台へ下落、ドル円が一気に147円台まで円高です。
利下げなら株式市場は上昇で反応しても良さそうですが、ダウとS&P500は1%、ナスダックは2%を超える大幅下落、日経平均先物は4万円を割り込みました。

円キャリートレード解消による日本市場の大暴落からちょうど1年です。
潮目をよくみて取り組んでいきたいとおもいます。

 

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