トランプ大統領誕生したとき、ひょっとインフレになるかもと慄きました。
1990年以降、日本はデフレ・マインドに慣れきってます。
私が高校生だった1980年代後半は、今ではとんでもない感覚ですが、「デフレにすべき」との論調が強かったと記憶してます。
テレビに出てくる土地神話で生まれた成金社長は、インフレの象徴。一般庶民ウケで成り立つ情報番組は、デフレ待望論一色でした。
その後バブル崩壊。大学入学した頃からデフレが鮮明になってきました。
実際にデフレとなると様相が変わってきます。大学生でヒマ潰しに昼間からテレビの情報番組をみてると、デフレには二種あるというではないか。「良いデフレと悪いデフレ」。
デフレを待ち侘びてたのではなかったのか。
それなのに、いざデフレとなれば情報番組の論調は急変です。今では、デフレは断じて「悪」となりました。
以降、デフレ脱却に向けて次々と金融政策が打たれました。現在は、アペノミクスの名の下、異次元といわれる金融緩和の最中です。
2013年、「2年で2%の物価上昇率」を目標に掲げて始まった量的金融緩和。4年を過ぎた現在でも目標到達時期は先延ばしが続いてます。
ところが一変、トランプが勝利した2016年11月、米国10年債利回りは急上昇。欧州の物価も一気に上昇しました。日本はというと、出遅れ感ばかりです。
出遅れている間に、早くもトランプラリーは収束気味。
結局のところ、日本は相変わらずデフレのままです。サラリーマンで所帯をもつ身の私としては、大変ありがたい状況なのですが。
でも、異色の米大統領誕生時に、インフレが到来するかも、その備えが必要になるかとふと感じました。
頭をよぎったのは住宅ローンです。
住宅をもってて良かった。。
私の組んだ住宅ローンは変動金利型です。景気が良くなれば金利が上がり、ローンの負担が増え家計を圧迫します。
でも、住宅ローンの金利上昇なんて、物価上昇率に比べればはるかに低いはずです。
さらには、確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)です。理屈のうえではインフレに呼応して上昇するのか株式。トランプ大統領誕生後、株式連動商品への拠出を高めてきました。
株価が上昇している理由だけではありません。
住宅ローン金利上昇の予感が拭いきれなくなってきました。それを上回る利回りが期待できる株式に投資することで、リスクヘッジをしようとしているわけです。
確定拠出年金と住宅ローンは、実は相関関係が強いのです。
しかしこの相関は、確定拠出年金を真面目に運用していればの話です。元本確保型商品への拠出オンリーなら、相関はゼロです。
年金と住まいは、誰にとっても大事な関心事ですが、こうして繋がります。
住宅ローンの繰越返済ばかりに悩まず、ぜひ確定拠出年金の運用に励みましょう。