2/26版の日経ヴェリタス(週刊紙)に、当紙の社説のような位置づけの欄に、
『iDeCo普及へ制度簡素化を』という記事が出ています。
昨年5月に「確定拠出年金法等の一部を改正する法律」が成立し、この1月より利用対象者が大幅に拡大しました。
20歳から60歳未満のほぼすべての人が加入できるようになりました。約2600万人となるそうです。
現役世代をほぼ網羅しています。年金の減額を憂うる不安が増すばかりの昨今、普及が進んでほしいと率直におもいます。
しかし、残念ながら記事によれば、現状は利用対象者の意識は高まっていないようです。
ある調査によると、全体の8割の人が加入対象拡大を知らない。
制度を知れば加入意向者が増えるのか。調査によれば、結果は芳しくありません。
「口座開設に1.5ヵ月~2ヵ月かかることや、住所や掛金の変更時に書面提出が必要な点を敬遠する人が多かった。」
「加入までこぎ着けても、投資商品の選択や資金の配分に悩む人が多い。」
とネガティブな言葉が続きます。
制度が簡素であれば普及するのか。記事からもあまり感じ取れません。
利用者の意識が高まらなければ、制度が簡素でも普及しないでしょう。
投資教育の強化が必要、記事ではそう締めくくられています。私もそう思います。
でも、通り一遍の教育では、すそ野が広がらないでしょう。
私は、勤め先の企業型確定拠出年金(401k)に加入しています。
主要取引銀行から銀行員がやってきて、2日にわたり講習を受けました。
そつない話しぶりでした。正直、ほとんど記憶にありません。
運用を本格的にはじめるにあたって、あらためてテキストを社内サイトからダウンロードして再学習しました。
与えられた教育では、なかなか意識は高まりませんね。
正直、国や金融機関の関係者が話すと、臭いが薄まってしまう。
「お上の言うこと」と、いぶかられます。
「年金で1億円儲けた!」みたいな胡散臭い話がちらほら聞かれるようになると、ホンマモンでしょう。
私の立ちあげたブログが普及の一助になればと願うばかりです。