今年1/4の大発会は大暴落でした。日経平均株価は452.81円安、前年末には辛うじてキープした2万円の節目はあっさり破られ19561.96円で引けました。
大発会は今年1年の行方をうらなう上で大事な1日ですが、3年前のチャイナショックをダブらせて思わずにはいられませんでした。厳しい1年となりそうです。
2016年の悪夢の記憶が蘇る
中国は妙なところが律儀で休日であっても経済指標が発表されます。元旦に発表され12月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を下回り、これを受けて中国の景況感悪化懸念から世界の株式相場は年初早々パニックでした。上海市場は、暴落時の予防措置として導入されたサーキットブレーカー制度が発動されるも返って不安を煽り、制度を取りやめることで暴落を抑え込もうとしました。
正月休みを挟んで遅れて始まった日本市場は、大発会での日経平均は500円を超える暴落後、5営業日続落で1月中旬には年初より2,000円を下回る下げとなりました。
原油市場の暴落が同時並行で進行した状況も、2019年とよく似ています。
今年2019の大発会
今年も元旦に発表の製造業PMIが災いの種でした。1年7ヶ月ぶりに節目の50を下回り市場予想よりも悪い結果でした。これを受けて世界の株式市場は大幅安です。1/3のNYダウは660.02ドル安です。アップルが中国での前四半期での売上減の見通しを示したことも悪材料となりました。
上海総合は1/2、1.1%の大幅安で今年最初の取り引きを終えました。
そして遅れて日本市場が1/4にスタートしました。
開始早々、日経平均株価は700円を超える下げでした。
ただ、1/7からの米中次官級協議で進展が見込めそうとの情報が伝わり、NYダウ先物は上昇を始めました。上海総合もこの日はプラスで終えました。
日経平均も後場は上昇で452.81円安までは回復しました。
1/4のNYダウは、12月米雇用統計への好感とその後のパウエルFRB議長のハト派的な発言もあって、746.94ドル高で終えています。
中国の予定準備率1ポイント引き下げを表明し、緩和的な金融政策を示したこともこの日の好材料となりました。
まとめ
今年の日本株式市場は、1/4の大発会のみを終えたに過ぎませんが、米中が反転した中で日本だけが置いてきぼりを喰らった格好です。前日1/3の数分間で4円近くドル円が円高に振れたフラッシュ・クラッシュが日本市場では生々しく記憶に残っていました。
ただ、米中相場の上昇は、貿易摩擦の解決に向けた期待や中国当局の経済下支えの予兆に過敏に反応したに過ぎず、まだまだ乱高下は続きそうです。
慌てて売買しないように注意して、確定拠出年金の毎日スイッチングは取り組んでいこうとおもいます。