10/20週振返り:再来したトランプトレードは様変わり、米10年債利回り4.2%


9月FOMC前には3.6%台をつけていた米国10年債利回りが1カ月足らずの間に4.2%台にまで上昇しました。
FOMCではドットチャートが示す政策金利の長期見通し(ロンガーラン)が前回2.8%から2.9%に上ずっていたということで、2.5%程度といわれてきた中立金利は3.0%程度といってもよい水準です。
米国10年債利回りはFOMC直後に3.7%台にピクリと跳ね上がりました。

10月に入れば好調な雇用統計発表を受けて米国10年債利回りは4%に突入し、今週になって4.2%台へと一段高です。
米大統領選ではどちらの候補が選出されようとも財政悪化するとの懸念から債券安へと向かっているようです。
選挙イヤー、財政悪化に警鐘 米大統領選、減税競う―IMF幹部
ただ、そのセンスの話題は従来からあったわけで今更感が拭えないです。大統領になればより財政規律が緩むとみられているトランプ氏にどうも若干ながら優勢に傾きだして債券安を招いているようです。
「トランプトレード」は利益確定を、支持率リード小幅に過ぎず-シティ

6月討論会でバイデン氏の老衰気味がクローズアップされ引き起こされたトランプトレードでは株式市場が急騰しましたが、今のトランプ氏優勢は債券利回りの上昇を引き起こし株式市場は鳴りを潜め様変わりしています。
S&P500と米10年債利回りとのイールドスプレッドは今週ついに債券有利の状況に変わりました。
イールドスプレッド(S&P500と長期金利・10年国債利回り)

国内市場では衆院選の行方が株式市場を暗くしています。自民党単独過半数どころか与党過半数も危うくなってきました。
与党失速、過半数微妙 自民苦戦、立憲続伸、国民躍進 毎日新聞調査
1969年からの解散・総選挙で、17回連続で選挙期間中に株高となった「選挙は買い」のアノマリーが崩れました。
日経平均は反落、衆院選を警戒 「選挙は買い」のアノマリー崩れる

週明けは波乱かな??よくみて取り組んでいきたいとおもいます。

 

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