12/1週振返り:追加利上げムードにめげず、日経平均39,000円台


日銀のよれば物価上昇には二つの力が作用するといいます。
 第一の力:円安や原油高による輸入品価格の上昇
 第二の力:人件費の上昇による価格転嫁の動き
第二の力が作用していると日銀が判断すれば利上げに向かいます。

11/30日経新聞の「きょうのことば」によれば実質金利は2023年にマイナス2%をつけたあと上向きに転じ、第二の力が作用しているといえるのかもしれません。
実質金利とは 日本は先進国で著しく低い水準

3月のマイナス金利解除に続く7月に0.25%利上げの際は、直前にリークされたとはいえかなりのサプライズで、8/5には日経平均が12.4%の大暴落を起こしました。
8/4週振返り:日本発ブラックマンデー、日経平均4,451.28 円安(-12.40%)

それから半年が過ぎ、12月の会合での追加利上げもありうるムードとなってきました。
そんなムードにめげず、今週はじめの二営業日でテンポよくで1,000円強上昇し、日経平均は39,000円台の高値圏で推移しています。

GPIFが実質運用利回りを1.7%から1.9%に引き上げへとの報道が、株式比率を高めるとの思惑がはたらき相場の上昇を誘ったようです。
GPIFの実質運用利回り引き上げへ、1.9%案を提示-厚労省審議会
「マクロ経済スライド」による給付調整を予定よりも3年程度早く終えるためのようですが、実質運用利回りとは年金積立金の運用利回りから賃金上昇率を差し引いたものなので、
賃金上昇の基調がみえてきたからこそできる議論なのだとは感じます。

 

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