6/19週振返り: 景気後退に過敏 、WTI先物100ドル割れ寸前まで急落

6月半ばには123ドル台にあったWTI原油先物は今週も急落が進み6/22には101ドルをつけました。足元107ドル台まで戻しています。急速な利上げによるアメリカの景気後退の可能性を、議会公聴会の場でFRBパウエル議長が認めたことがマーケットを刺激しました。
アメリカが景気後退?強まる警戒感【経済コラム】

原油と同じく6月半ばには3.5%目前の天井をつけていた米10年債利回りは6/24にはあわや3%を割り込む水準まで下がり、3.14%で週末をむかえました。
債券利回りが下がれば素直に株式市場は好感して、6/24のダウ平均は800ドルを超える大幅上昇でした。
【市況】ダウ平均は800ドル超の大幅続伸 FRBの利上げ期待が和らぐ=米国株概況
ただ、この記事でも触れられているように市場の流動性が過去平均の5分の1に低下していますので、粗い値動きからトレンドを読み取るのは難しいです。

景気後退なのかインフレピークなのか?要人の発言で一喜一憂するのも疲れてきました。。米10年債利回りからS&P500益回りを引いたイールドスプレッドをみて過ごす日々です。
イールドスプレッド(S&P500と長期金利・10年国債債利回り)
マイナス3%に達すれば株式市場は反転する、いわばそんな法則は健在です。6/23には-3.12%で好機到来でしたのでダウ平均は800ドル超の大幅上昇で6/24には-2.77%に戻しています。でも最近の傾向として-2%前半になれば急激に雲行きあやしくなるので、大幅上昇にもかかわらず既に伸び代はさほどないと考えています。

イールドスプレッドに合わせて米国株を売買すればいいじゃないか?そんな衝動にも駆られますが為替が気になってためらってしまいます。136円をつけ安値を更新したドル円ですが、原油でみせつけられたように2割程度の反転はあっという間にやってきます。投機的な前のめりに気をつけたいところです。

 

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