史上最高更新が続く米国株式市場。ニュースを耳にしても、もはやサプライズはありません。
12月初旬にこんな記事を書いてました。
このブログ記事でNYダウを私なりに、2万1000円から1000円上昇するまでの経緯を2万4000円まで振り返ってみました。たった1年での出来事です。
足元でNYダウは2万803.11円。既に2万6000円突破がいつかをマーケットは占っている段階です。このブログ記事を書いてからも相変わらずノンビリしてました。あまりに早すぎます。昨日は動かなかったなぁとおもっていたら、1/15キング牧師生誕日で米国は祝日、アチャ!
今年2018年に入っても米国株式市場は好調をキープです。昨年末の大型減税に続き、インフラ投資法案への期待が追い風です。
死角はないのか、そんな疑念から最近は経済ニュースを追っています。
株式益回り
PER(株価収益率)の逆数が株式益回り。
株式益回り=1÷PER
PERは株式投資をしている人なら馴染みのある指標です。企業が生み出す利益に対して何倍の株価で取引されているかを示す指標です。おおよそ14〜16倍が適切とされます。各国で適正値は異なりますし、時代によっても異なります。算出方法も種類があります。日経平均株価のPERは「加重平均ベース」と「指数ベース」の2種類ありますが、後者による算出値が日経新聞のマーケット総合欄の「株式市場の投資指標」に載っています。私はここは毎日必ず見るようにしています。
とはいえ、見ていてもあまり記憶に残っていないのが株式益回り。東証1部全銘柄(予想)の株式益回りは6%を超えていると記憶してました。実際には1/15時点で5.72%です。
S&P500益回り
PERより認知度が低い益回りが重要なのは、他のタイプの資産と比較できるからです。たとえば、株式と債券でどちらが収益性が高いかを比較するために使います。
日経平均株価の益回りが前述の通り足元で5.72%。対して10年債利回りは0.075%、76倍株式が優位です。「株式がお得」が明らかですが、あまりに開きがあり過ぎてピンときません。
日本は超高齢化社会で低金利でないと成り立たない国なので、相場がどんなに荒れようともどの先進国よりも株式優位は続くはずです。
ところが米国となると事情が異なります。本日1/16日経新聞『18年の株、好天も波高く』に、1960年代からのS&P500益回りと米10年債利回り(長期金利)との時系列グラフが掲載されています。日本と違って、株式と債券の相関がたかいことがわかります。
直近2008年以降をみるとドンドン接近しています。なんとS&P500益回りは3%足らずです。2.5%付近の米10年債利回りと今年内に逆転しそうな勢いです。好調な株式相場の死角になりそうだと、当日経新聞記事を読んで感じました。
まとめ
確定拠出年金における益回りは、「初回入金来運用利回り」です。ご自身の運用サイトにログインすれば確認できます。
確定拠出年金の運用が大丈夫か心配になったら益回り・利回りを分析してみましょう。株式や債券など他のタイプの資産と比較する上で、便利な指標です。