シャープレシオとは、資産から得られる収益率と、価格変動リスクとの関係を示す指標です。
価格変動リスクとは、価格の下落だけでなく、予想外の急上昇も見込んだリスクです。
リスクというよりは、価格のブレを示します。数学的には、標準偏差で表します。
シャープレシオは、収益率を標準偏差で割って得られます。
この数値が高いほど、効率よく資産運用しているとなります。
今、2つの資産があるとします。
資産A:収益率5%、標準偏差25%
資産B:収益率2%、標準偏差10%
資産Aは、収益率と標準偏差がともに資産Bより高いです。
リスク(標準偏差)をとっているので、リターン(収益率)が高い。
資産Aは資産Bに比べ、ハイリスク・ハイリターンといえます。
シャープレシオを算出してみましょう。
資産A:シャープレシオ=5/25=0.2
資産B:シャープレシオ=2/10=0.2
どちらもシャープレシオは同じです。
ドキドキしながら運用を続けた資産A。
でも、そんなにドキドキせず安心して運用できる資産Bと、リターン獲得の効率性は遜色ないといえます。
この結果は、「資産Bは、安心して着実にリターンを得られる」とも云えますし、
「運用効率が同じならリターンが多い資産Aがお得」とも捉えられます。
ご自身の確定拠出年金(401k,iDeco,DC)の運用商品のシャープレシオは、投資信託情報サイト『モーニングスター』などで確認できます。
シャープレシオ3