王手飛車取りにでもハマった心境。。
週末7/20夜に襲った1円近くの円高は、当初、トランプ大統領のドル高牽制発言によるものと受け止められました。
そうには違いないのですが、同時進行でもう一つのトンデモない材料が円高圧力となっていました。
トランプ発言という王手は見えても、飛車取りまではすぐには気づきませんでした、、
日銀の金融政策の「柔軟化」の噂です。7/30〜31の金融政策会合で、
・ゼロ%程度とする長期金利の誘導目標を少し引き上げる
・ETFの買い入れ手法の見直し
の検討に入るとの情報です。G20でブエノスアイレスに滞在中の黒田総裁は、予測めいたことに言及できないと突き放しました。
金融政策会合が間近とあって、噂を通り越してリークの域です。
週明け7/23には収拾がつかない事態に。劇薬「指値オペ」の発動で、110円台でひとまず円高は収まりました。
週末を挟んでのリークの様相
ことの発端は7/20 23:40のロイター記事
日銀が金融緩和の持続性向上策を議論へ、長期金利目標の柔軟化など=関係筋
です。7/21 6:30のブルムバーグ記事
で、
円は値上がり。日本銀行が利回り目標の柔軟化を含めた金融緩和策の微調整を議論しているとロイター通信が報道。日本国債のボラティリティーが高まる中で円は買われた。
と述べています。
日経朝刊や日経ヴェリタスあたりの紙媒体は7/22なら、もっと派手に報道できたはず。私が知ったのは、7/22深夜です。
日経ヴェリタスは20面の外為欄で識者のコメントに出てきて、おや?
このコメントみて真夜中スマフォで調べた次第です。驚きました。
あらためて日経朝刊を読み直すと5面に載ってました。『緩和と副作用、日銀板挟み』です。
1面でなきゃ!これではインパクト薄いよ〜!
週明け7/23の日経平均は暴落で幕を開けました。始値で200円下げた後もジワジワ下落しました。10時過ぎ、劇薬「指し値オペ」の発動です。
結局のところ、終値で300.89円安。ドル円は110円台でその日は踏みとどまりました。
日経平均は1.33%の大暴落でしたが、TOPIXは0.36%と小幅安で終えました。ETFの買い入れ手法の見直しの思惑からファーストリテイリングやソフトバンクなどの値がさ株が売り込まれ、13倍を超える異常事態にあったNT倍率12.88まで下落しました。
まとめ
日経新聞とヴェリタスは、確定拠出年金の毎日スイッチングを行う上で私の大事な情報源。でも、いろいろな情報に触れる大切さを今回の件で思い知らされました。。