毎日スイッチングするなんてバカげている。そんな声をいただくことがありますが、このスタイルで私は確定拠出年金(401k)の運用に励んでいます。
何もしなかった期間も含めると10年以上の運用となりますが、実質で損を出したことはありません。今では、株式比率7割を超えています。相場の波に合わせた「順張り」運用だからこそ、ほったらかしておくより安全です。
このブログでは、毎日スイッチングを唱え続けてきました。数十ページを時間をかけてじっくり読んでくださる方も大勢いらっしゃいます。
ただ、株や債券に馴染みのないごく一般の人にとっては、自ら行う年金運用なんて出来れば関与したくないでしょう。私も長い運用期間の大部分は放置状態でしたから、確かにその気持ちはわかります。
今回の記事は主に、確定拠出年金の運営管理機関、商品を提供する金融機関に向けての提案です。
「損失限定」投信というあらたな潮流
ごく一般の人にとってスゴく怖いのが、相場の下落です。知識がない中ではじめれば、元本確保型商品(定期預金、保険)に流れるのは当然の成り行きです。
投信信託の世界では、元本を失うリスクを恐れる人に向けた「損失限定」型商品の売れ行きが好調のようです。
8/20号日経ヴェリタス『投資家の不安心理映す?』によれば、基準価額の下落によるによる損失をあらかじめ一定範囲に限定する取り入れた珍しいタイプの商品が売れています。
という商品です。三井住友銀行だけの販売だそうです。
プロテクトラインをアラートできないか
基準価額をまず1万円と定め、損失ラインを9,000円に設定されます。運用成績が振るわず、価格が下落して9,000円に到達すると繰り上げ償還となります。基準価額が上昇して一定額を一定額を超えると、最高値の90%を損失限定ライン「プロテクトライン」として設定が更新されていきます。いったん上がったラインは下がらないとのことです。
確定拠出年金では償還されてはマズイのです。ノックオン型の投信が不当に相場を揺さぶることもあるので、この商品が確定拠出年金の商品ラインアップにあったらいいと言おうしているわけではありません。
プロテクトラインをアラートする機能を実現できないでしょうか。アラートしてくれれば、日頃関心の薄い加入者が運用に積極的になるキッカケ作りに貢献できそうです。
まとめ
デフォルト商品の議論が金融業界では活発です。加入者の意思が介在しない中で商品が自動的に決めてしまう仕組みは、一般人のセンスでは受け入れがたいです。確定拠出年金法で定める投資教育の努力義務に反した流れでもあります。
アラート機能搭載の確定拠出年金サイトがあるといいですね。運用をほったらかしの人に喚起を促し興味を促すと思います。IT業界のパワーを活かせば、面白おかしくアラート出せるはずです。金融業界・厚生労働省、ご一考あれ!