「ジャクソンホール」という穴に入って、世界は操縦される。マルコビッチの穴のようには笑えない

東京MX2で平日22〜23時放送のワールド・マーケッツ(WORLD MARKETZ)では、先週は「ジャクソンホール」の連呼です。投資情報番組です。

その時間帯に帰宅したときは、番組を観ながらご飯を食べます。早口で喋るアナウンサーの話は、じっと聞かないと追いていけないので、仕事疲れで頭がボーとしているのでラジオみたいに聞き流しです。

ジャクソンホール!、ジャクソンホール!繰り返し耳に入ってきました。




マルコビッチの穴

かつて『マルコビッチの穴』という映画がありました。世間的に流行ったのでしょうか。よくわかりませんが、コメディタッチで私の好きな映画の一つです。

15分だけ俳優マルコビッチの頭の中に繋がるという不思議な壁の穴です。たまたま見つけたオフィス従業員が中に入って俳優を操縦しはじめます。そのうち、穴を使った商売をはじめてしまい、入れ替わり人が入るようになります。「男であるあなたを愛してみたい」なんてトンデモナイことを言い出す女性が現れて、告白を受けた女がマルコビッチの頭に入り込み、その女性と色恋沙汰となります。。

人の頭脳に入っている間の自分の肉体とはどんな存在なのか?肉体的にはどんな感触を味わうのだろう?困惑する女性の顔が印象的です。

再帰的といおうか、バーチャルな世界であっても肌感覚を忘れさせない仕掛けの空間。

投資の世界はまさにバーチャルです。流通する巨大なマネーは、一般人の感覚では浮世離れしています。確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)や株式投資においても、少しでも肌感覚で理解できないかと技法を探しています。毎日スイッチングしている理由の一つは、肌感覚を大切にしたいからです。

 

ジャクソンホールという穴

ジャクソンホールはというと、世界の金融・経済に繋がる穴です。毎年数日間だけ開き、各国中銀総裁が中に入って議論が交わされます。マルコビッチの穴のごとく、中に入って金融・経済が操縦されます。映画と違ってコメディで終わらないところが心配です。

この穴は、米ワイオミング州にあるジャクソン市にあります。谷に囲まれている地形にこの市があることからジャクソンホールと呼ぶそうです。

今年2017年は8/24からの3日間開催されます。8/25日経新聞『主要中銀「出口」に苦慮』によれば、1978年の創設当初は注目度が低かったが、2010年に米バーナンキFRB議長が量的緩和第2弾QE2の実施を予告したのを境に、金融市場が注視するようになったとのことです。

 

まとめ

米国は資産圧縮を9月からはじめるのではないかと、マーケットは注目していました。そのヒントとなる発言が米イエレンFRB議長から飛び出すのか気にかけていました。

本日8/1日経新聞朝刊1面によれば、日本時間昨夜のイエレン議長の講演では、金融政策への発言はなかったようです。

今年のジャクソンホールは波乱なく終わるのかもせれません。




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