イタリア〜ノ、世界を不意打ち!

ほったらかしの蚊取り線香だ。いつ再燃してもおかしくない!

先週後半はイタリアからの騒つきが聞こえつつも、原油下落、米朝首脳会談中止騒ぎにばかり気を取られてました。週末を迎え5/26、突如として南北首脳会談の開催で米朝問題は緩和の方向へ。今週の相場は穏やかに始まりました。

ところが、イタリアからの不意打ちです。イタリア政局不安が、週中盤にかけて世界の株式市場に襲いかかりました。5/30の日経平均339.91円安です。

週後半にかけては相場は落ち着きを取り戻しました。二転三転の末、5/31、新内閣発足です。




イタリアをよぎったEU離脱危機

3/4のイタリア総選挙を終えても、新内閣は発足せず政治空白が約3ヵ月続きました。

総選挙ではポピュリスト政党「五つ星運動」が躍進しました。どの政党も上下両院とも過半数を占めることができず、五つ星が得票率32%で首位となりました。連立協議は難航しましたが、極右「同盟」と五つ星は手を組むこととなりました。

両党は5/21、政治経験のない法学者コンテ氏を次期首相に推薦しました。これを受けてマッタレッラ大統領はコンテ氏を指名、組閣に入りました。

ここで事件。コンテ氏が提出した閣僚名簿の中で、経済相の起用だけは大統領が拒否しました。EU懐疑色の強い人物だったからです。

5/27、コンテ氏は組閣を投げ出しました。五つ星ディ・マイオ党首は、大統領の弾劾を訴えました。そこで、5/28、大統領は、予算可決までの期間限定であらたな人物を首相に指名し、その後の再選挙を示唆しました。

再選挙で、イタリアもEU離脱?

5/29、イタリア10年債は急落し利回りは4年2ヵ月ぶりの高水準3.4%近辺まで上昇しました。ここに至って世界の株式市場は大パニックです。

ところが5/30、五つ星と同盟があらたな連立協議をはじめたため、マッタレッラ大統領は暫定組閣を中止。5/31に、コンテ氏が新たな閣僚リストを提出し、大統領は受理し増しました。これにより、正式内閣の誕生の運びとなり、株式市場はひとまずホッとしました。

政治空白は終えようとしていますが、総選挙後やっとスタートラインにたっただけ。日本と並び内閣がコロコロ変わるお国柄。イタリア発の危機はいつ再燃してもおかしくありません。

まとめ

スペインであらたな火種。6/1、首相不信任可決で政権交代です。ギリシャは、8月の終了が迫る第3次金融支援で揺れています。

南欧発の金融危機をどうしても意識してしまいます。確定拠出年金は、とりあえずは元本確保型へのリバランスを強めました。




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