シャープレシオは、リターンをリスクで割った指標です。
10%の値動き(リスク)があった期間に、10%の収益(リターン)がでると、シャープレシオは1となります。
「シャープレシオ=1」は、浮き沈みを繰り返す相場の値幅分が、そのまま収益になったことを意味します。
投資信託でお馴染みのWeb情報サイト『モーニングスター』ではシャープレシオのランキングをみることができます。
期間10年でフィルタリングすると(2017/4/23時点)、最高が1.14です。
しかし、上位は国内債券型ばかりです。
債券型はローリスク・ローリターン。株式型よりシャープレシオが高い傾向にあるのは当然の結果です。
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金額=単価×数量。この単純な公式をすっとばして経済の話がなされることが、あまりに多い、そう感じています。
国内株式型ファンドに限定すると、最高位の商品で0.68となります。
「シャープレシオ=1」は、はるか彼方です。
相場の値幅分の2/3程度が、収益に還元されていれば、相当優秀な商品といえそうです。
ところが、期間を5年に絞れば、国内株式型であっても「シャープレシオ=1」を超える商品は珍しくありません。
9年前の2008年、リーマンショックで大暴落しました。
リーマンショックを基点にすれば、その後浮き沈みがあったものの、現在に至るまで上昇相場です。
期間10年と5年でのシャープレシオの違いには、リーマンショックを跨いでいるか否かが大きく影響しています。
この傾向からわかるのは、確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)は、単に積み立てるだけの投資では、パフォーマンスが悪いということです。
定期的に運用設定の見直せば、浮き沈みを繰り返す相場の値幅に見合った収益を確保する可能性が広がります。