知識がなくてもまずははじめる気持ちが大事、株式投資に興味をもち実践する個人が増えてほしいです!
コロナ禍にあって実態経済と資産価値の乖離がますます広がっています。
経済格差是正のうえで個人投資家の増加が欠かせません。
コロナによる自粛期間中に退屈しのぎで証券口座を開いた人は多いようです。
とくに米国ではロビンフッドなるスマホ専業の証券に群がっています。
そうした人たちがいまや「ロビンフッター」と呼ばれるまでに勢いを増し相場に影響を与える存在になってきました。
しかし勢いとは裏腹に負の側面も次第にクローズアップされてきました。
6月には20歳の大学生がオプション取引で巨額の損失があったと誤解し自殺するという事件があり米連邦議会で問題視されました。
個人投資家の増加にばかり喜んではいられないようです。
8月の株高でもロビンフッターの影響が囁かれました。目下2夜連続でナスダックは大幅な下げで調整局面です。英雄気取りに落とし穴となるのでしょうか。
ロビンフッドの仕組み
ロビンフッドは取引手数料ゼロをウリに支持を集めてきました。2013年の創業で新興ながら想定時価総額は1兆円を超えたともいわれています。
取引手数料ゼロをどのようにして実現しているのでしょうか?日経新聞9/4『フィンテック拡大のひずみ 米当局、ロビンフッド調査』によれば、HFT(超高速取引業者)を取り込んだビジネスモデルとなっています。アプリで注文を受けるとロビンフッドはHFTに売買注文を回送します。その見返りとしてロビンフッドは1株当たり数セントほどのリベートを受けて収益を得ているのです。
この仕組み自体は他のネット証券でも取り入れていて合法とのことです。ただ、HTFに注文を回送した後に個人にとって最良の価格で執行されているか十分に確認していなかったようです。
重要な情報を伏せたまま顧客獲得に動いたことを「詐欺」とみられているようでもあります。成長のスピード重視で投資家保護を後回しにしているのではないかとの疑念が持たれています。
まとめ
ロビンフッドユーザがどのような銘柄を売買しているのか知るためのサイト『ロビントラック』があります。そんなサイトをみながらゲーム感覚で取引をするようです。
個人投資家だけで閉じた情報をもとに取引をするなんて危なっかしい。冒頭で「知識がなくてもまずははじめる気持ちが大事」なんて言ってしまいましたけど安直すぎたかな。。
株式投資とは孤独なもの、ワイワイガヤガヤうわさで動くのは危険です。「相場は相場に聞け」の格言どおりちゃんと相場そのものに目を向けなければなりません。
「知識がなくてもまずははじめる気持ちが大事」に加えて「小さくはじめ小さな失敗を糧に成長する」気持ちが大切です。
オプション取引になんて手を出さなくても確定拠出年金を毎日スイッチングだけで十分楽しいですよw