一定以上の含み損がでれば、「損切りしろ」と云われます。
資産の5%~10%に含む損がでれば、損切りすると決めている人が多いです。
「資産を売って、頭をリセットしろ」と損切り論者は訴えます。理由は大きく二つ。
一つ目は、時間的ロス。
持ち続けたとしたら、「相場が回復するかがわからない」、「回復するとしてもいつまで待てばよいのかわからない」
といった悩みを抱えた状態になります。
お金のロスに比べれば時間が大事。損切りによって戻ってきた手元資金を、あらたな資産に向ければチャンスが広がります。
二つ目がメンタルの弱さの克服。
今後の相場上昇を信じているのなら、一旦売ってから買い直しても、損益は変わらない。
本当は自信がないので、持ち続けているのではないか。だったら、メンタルの強さを見せてみろ、といった理屈です。
二つ目の理由のほうがが曲者です。
誰もがメンタルの弱さを持っています。
「メンタルの弱さ」を突かれると、まともに反論できる人はいません。そして、洗脳される。
と同時には、「損切り=資産を全部売ること」と錯覚してしまう。
半分損切する、四分の一損切する、といった考え方も当然ありうるはずです。
しかし、度胸試しの論調で語られると、「全部売るべし」と洗脳されてしまうわけです。
私自身は、損切りはしません。だからなのか、株式投資の成績は冴えないです。
株式投資においては積立一辺倒です。
損切りできるメンタルを持ち合わせていませんので、株式投資よりも、
確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)の売買(スイッチング)に力を入れています。
含み損が出ても、すべて売ることは決してしません。わずか1%程度の資産を毎日動かします。
ビクビクしながら株式投資で度胸試しするぐらいだったら、確定拠出年金の運用がお勧めです。