同日約定売買で、売りと買い口数をぴったり同じにするのは、スロットゲームで777のと同じです。
不可能ではありませんが、確率が極めて低いです。
ピッタリでないから気持ち悪い。だから、やらない。
そんな心境になりかねません。
ピッタリでないどころか、取得価額を下回る基準価額で約定した際、売りの方を多く発注していれば、
元本を痛めてしまう危険性もはらんできます。
どうすればいいのか?
相場が下落基調で資産が含み損がある状態であれば、「同じ口数を同じ時価」で売買すれば、
元本を痛めず取得価額は下げられるとこれまでに述べました。
平均取得単価が時価より安いということは、お買い得な状況です。
売りより買いの口数をわずかに多くすればいいのです。
元本を減らしているわけではなく、将来に可能性を残す方向の考え方なので心理的に受け入れやすいです。
イチロー効果です。買いと売りを同時に行う思考が自分の中で定着するようになれば、
「いかに安く購入するか」にあなたの頭は切り替わります。たとえ含み損があり赤字の度合い(打率が下がる)状況でも、
安い単価での購入(ヒットの量産)に思いが巡るようになります。
大暴落は、チャンスです。機関投資家はこのように考えます。
機関投資家は、専門家であるからこのように考えられるとおもうかもしれませんが、
大きな資産を動かす人ほど手数料・税金がかからない仕組みに世の中になっていることが、もう一つの要因です。
手数料・税金がかからないので、失敗のコストが個人に比べ低い。だから積極的になれる。
実は、確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)では手数料・税金がかからないので、機関投資家と同等の状況にあるのです。
大暴落は、チャンスなのです。
わずかに売りより買いの口を多く買いましょう。
少なくとも、ドルコスト平均法のように買いオンリーの投資よりはるかに確実な方法です。