法律的な制限をみておきましょう。
「差金決済」は、法律的に禁止されています。
安心してください。確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)では、知らぬ間に差金決済をして法規に抵触していたなんてことは起きません。
確定拠出年金はWebサイトから運用指図を出します。
どんなに売買(スイッチング)しても、システムが差金決済を防止してくれています。
差金決済とは何か。
商品の売買により発生した差益を使って、商品の引き渡し前にあらたな売買をすることです。
株式連動商品を元本確保型商品にスイッチングしたとします。
株式を売って現金化するのと同等の取引行為です。
スイッチングを行い約定すると、商品の売値が決まります。
約定すると手元に入る金額が確定します。
しかし、約定の段階で現金が手に入るわけではありません。
売り手から買い手に商品が引き渡されるのに、国内商品(円建て商品)であれば4営業日、海外商品(外貨建て商品)であれば5営業日を要します。
商品の引き渡しが終わる前に、確定している金額を使ってあらたな商品に投資するのが、差金決算です。
しかし、確定拠出年金の運用にあたっては、商品の引渡後でないとその金額を使って新規商品にスイッチングすることはできないようになっています。