投資信託、個人保有が100兆円の大台にようやく到達

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017』(通称:foy2017)の授賞式に先日参加してきました。

ブロガーの立場から投票で投資信託を選び世に広めていこう、そうした目的で毎年開催されています。授賞式では、竹川美奈子さんとカン・チュンドさんのトークを交えながら、ブロガーから寄せられたコメントが紹介されたりして楽しいイベントでした。ふだんはツイッターでやりとりしている仲間と会えたりして、交流の場として活用させてもらいました。

投資信託の規模っていかほど?授賞式でのある発言をきっかけに気になっていたのでブログ記事にしました。

(後日談2018/7/16)

7/15日経新聞『日銀、33兆円も下方修正 家計の投信保有残高』によれば、2017年12月末に109兆円だったはずの家計が投資保有残高は、2018/6/27公表の日銀統計で33兆円もの減少となっているとのことです。。

不都合な真実、100兆円超えた家計投信残高33兆円もの下方修正

 

以下は、2018/1/28に執筆した当時のありのままにしてあります。

 




株式投信は95兆円足らず

授賞式での発言とは「株式投信は95兆円足らず」。トップ20でようやく1兆円とのことです。株式の時価総額に比べると投信の影響力は小さいとの旨の弁でした。

実際調べてみると、12/1日経新聞『公募投信残高が最高、11月末、ETFなどに資金流入』によれば、マネー・リザーブ・ファンド(MRF)など公社債投信を除く株式投信が約95兆億円です。対して、世界の時価総額は2017/9末時点で、 World Federation of Exchangesによると約81.4兆ドルですからおよそ9,000兆円です。日本が保有する投資信託が世界株式に占める割合はせいぜい1%です。

公社債投信を含めれば、ようやく個人保有100兆円超

個人の保有する投資信託は、1/21号日経ヴェリタス『今こそ投資信託』によれば、2017/9末時点で103兆円です。ようやくの大台です。当ヴェリタスによれば、株式の保有残高は10年前とほぼ変わらないが、投資信託は倍に増えました。

今年からは「つみたてNISA」がはじまりました。昨年は確定拠出年金の拡充により、主婦や公務員を含め20~60歳のほぼすべての現役世代が加入できるようになりました。手数料・税金の面で優遇された個人向けの投資環境が整備されつつあり、投資デビューのハードルが下がりました。

前年来、株式市場は世界も国内も上昇が続いています。株式投資といえば富裕層や高齢者の嗜好の感がありましたが、当ヴェリタス記事によれば若者に裾野が広がり、個人マネーは投資信託へと向かっているようです。

 

まとめ

確定拠出年金を通じて私は投資信託を購入しています。「つみたてNISA」や確定拠出年金を利用して個人が投信をもっと保有してほしいです。

一人一人の個人は非力。マーケットへの個人の影響力が高まってほしいです。




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