本日(10/17)時点で、日経平均株価は11日続伸です。勢いは止まりません。
昨日の米3指数が揃って市場最高更新、日本株式市場上昇の裏付けになっています。衆院選は与党優勢、選挙後もアベノミクス継続が強まり後押しとなっています。
10月末の4半期決算で好業績が期待されていることも元気にさせています。日経平均予想PERは14.91。15台へのノックオンをマーケットは意識しています。好決算でPERに下落圧力が掛かっているのを見越した動きです。
でも妙なのが為替。ドル円は直近111円台まで円高が進みました。本日は112円台に回復しましたが、これまでの株高が円安に支えられていた局面があまりに多かったばかりに不安がよぎります。
日本企業の実力が円高を容認しているようにもみえますが、欧米の動きも気になります。
米国
先週金曜日(10/13)の消費者物価指数が、市場予想を下回ったことが、ドル円が円高方向を強めました。12月に予定されている利上げはできるのか、消費が弱い中で強行するのか、そんな不安要因が米国債金利を押し下げ、日米金利差が縮まった結果、円高になったようです。
米国債金利低下は、株式市場にとっては好材料です。債券から株式への流入のトレンドが強まります。
もう一つ、次期FRB議長もハト派との見立てです。現イエレン議長の継続の可能性が高まっているようです。マーケットの勝手な解釈、勇み足にもみえますが。
さらには、レーガン時代以来ともいわれる大型減税案も加熱はしないものの期待の火は燻り続けています。米3指数が市場最高水準にある中にあって、本当に必要なことか疑念もありますが、マーケットは大型減税案を上手く使って上昇しているようにもみえます。
欧州
今年前半には、金融緩和出口の目標となる消費者物価指数2%に迫りました。ドラギECB総裁から出口戦略をほのめかす発言が夏場にかけて飛び出しています。
ところが、欧州でも物価上昇への不安が高まっています。先週金曜日(10/13)には、欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れの期間を延長することで大筋合意とのニュースが伝わりました。
先週末はオーストリアの総選挙では極右政党が躍進し、31歳若き党首クルツ氏が首相となる運びです。難民受け入れ問題で支持を集めました。一時期収まりをみせたポピュリズムの波は、復活の兆しをみせています。債券市場には金利下落の圧力をかけています。
まとめ
欧米で債券利回りに下落圧力が強まり、金利差縮小で円高です。株式市場は債券市場に比べ相対的に楽観ムードとなり、上昇基調となっています。
確定拠出年金(401k,iDeco,DC)は、相場の波に合わせた順張り投資をモットーに私は取り組んでいます。