東証1部時価総額とイチロー効果

イチロー効果です。

日々の単価の浮き沈み(打率)に惑わされず、コツコツと安い単価の口数(ヒット数)の積み重ねを重視する投資の考え方です。

世の中、「単価」の話ばかりです。株価のニュースに振り回されています。もっともポピュラーなのが、日経平均株価。テレビでどのニュース番組をみててもテロップがでて馴染みのある株価指標です。

一方、「金額」と「数量」は、なかなか話題になりません。金額とは、たとえば東証1部時価総額です。数量は発行株数です。これらはニュースになっても関心が薄いです。

 

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金額=単価×数量。この単純な公式をすっとばして経済の話がなされることが、あまりに多い、そう感じています。

 

イチローとは、いわずと知れた野球界のスーパーヒーロー。技術はもちろんのこと、ヒット数重視の考え方は野球に革命をもたらしました。

 

イチローとは同世代の私は、彼からは物凄く影響を受けてます。大リーグで活躍したオフシーズン、日米野球で凱旋帰国。200本打って新人賞受賞をとっての大活躍の直後の来日です。

たしかにスゴイ成績でしたが、正直物足りなさも感じました。ボテボテのヒットとバントの山で積み重ねた成績に感じました。

日米野球は東京ドームにみにいきました。そして驚きました。試合前練習での打球の速いこと。清原に並ぶ威力です。パワーと技術があるのは明らかです。テレビで観るボテボテヒットとバント狙いは、イチローの一側面に過ぎないと感じました。

 

さて、6/2、日経平均株価は、一昨年来の2万円突破でした。

翌日の日経新聞1面で大きく取り上げられました。

 

でもだいたいにして、日経平均株価はバブル絶頂の1989年末につけた38,915円と比べれば、2万円はその1/2程度の数字です。

対して、東証1部時価総額はバブル期と同額の水準にすでに戻っています。およそ600兆円です。バブル期後の停滞後の苦しい時期にあっても一部上場企業数が増え、発行株数が増えた結果です。

バブル期の浮かれた世相への反省からか、「株式投資なんてとんでもない」と考えている人ばかりです。でも、単価が約1/2なのに金額が同水準という状況は、株式を保有する危険が1/2に減ったとも解釈できます。

 

東証1部時価総額と日経平均株価。どちらに目線を移すかで、景気への印象はこんなに変わるのです。

 

コツコツ安い単価の口数を増やしましょう。

私など云うまでもなくイチローには遠く及びませんが、彼の思考にあやかって日々、確定拠出年金のスイッチングに邁進してます。

彼ほどのパワー(資金力)も技術(投資知識)もなくても、いいじゃないですか。ボテボテヒットとバント狙いで、地道な運用を続けましょう。

 

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