米利上げ決定、ダウ・ナスダックが映す現実と未来

FRBは、マーケットの予想通り、政策金利引き上げに踏み切りました。

イエレン議長は記者会見で、年内のバランスシート縮小、年内もう一回の利上げを示唆しました。

ただインフレ見通しは、1.9%から1.7%に引き下げ。

 

議長記者会見前に発表された米消費者物価指数は、市場予想を下回りました。

昨夜6/14の22時頃です。ちょうど、ブログ記事『米利上げ確実視、米消費者は重みに耐えられるのか』を投稿した直後です。指標発表を受けて1円近く円高が進みました。

その後円安に振れたものの、深夜のイエレン議長記者会見でのインフレ見通し引き下げを受けて、再度円高へ。

米長期金利は0.1ボイント下がって、2.1%台です。

 

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昨夜の米国株式市場は、ダウが史上最高を更新。ナスダックは下落です。

米利上げは確実視、IoT・ハイテク株は打ち勝てるのか』で述べたように、ナスダックは当面の先行きが心配でした。

 

現実と未来。昨夜のダウは現実を、ナスダックは未来を映したのか。

 

まずはダウが映した現実。米消費者物価指数には、マーケットは相当敏感に反応しました。家計負債総額が史上最高である米消費者にとっては利上げは大変な重荷です。米長期金利の低下に重荷は反映されました。債券と株式のデカップリング。債券が下がれば株価が上がるトレンドが続いています。昨日の利上げは、その流れを一押しした格好です。

 

そしてナスダックから見えてくる未来。AIへの期待は急務です。労働賃金を下げたい中国、人口減少に悩む日本。低金利が世界的にAI投資を後押ししてきました。方向性の正しさは誰もが思うところです。でも、かつてのITバブルはテクノロジーへの加熱感が仇となりました。今回の米利上げが、冷やし玉程度のものなのか、あるいは暴落へのトリガーを引いてしまったのではないか。気がかりです。

 

ダウが史上最高値をつけたからといって、浮かれている場合じゃないと強く感じました。

 

本日6/15の日経平均株価は200円超の乱高下です。前日比51円安で引けました。

明日は、日銀金融政策決定会合の最終日。昨夜のFOMCと比べれば全く話題になりませんが、かつてバズーカ砲と云われた黒田総裁。不意打ちに備えておく必要があるかもしれません。

そして明日は金曜日。週末要因で株価は下がるかもしれません。本日の日経平均株価をみていても、米利上げの結果が十分織り込めていないです。週末の動向が心配です。

 

本日の確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)のスイッチングは安全側に傾けようと思ってます。

 

 

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