転換点を与えよ。されば株価をも動かさん〜!

日々うつりめぐる経済・社会ニュースを、ブログを書くことによって少しでも記憶として止めようとしています。

今年2018年の株式市場は現在乱高下しています。過去を教訓にして相場の転換点がみえたらどんなに嬉しいことやら。。




テコの原理

古代ギリシャの数学者アルキメデスは、「我に支点を与えよ。されば地球をも動かさん」とさけんだと云われています。

彼が発明したとされる「テコの原理」をさしてのセリフです。テコの原理を使えば、重いモノを小さな力で持ち上げることができます。持ち上げるモノと支点との距離を短く、力をかける作用点と支点との距離を長くとれば、人間の腕力だけなら到底動かせないモノでも動かせます。

この原理は投石機として活用され、進軍してきたローマ軍を苦しめたそうです。

 

このセリフは哲学的でユーモラスです。

テコの原理はたしかにスゴイ発明ですが、いちど投石機をみれば誰でも瞬時にその原理を理解できます。いちどは苦しめられたローマ軍も、原理を知って直ぐにマネして造れたはずです。

仰々しくも「地球」を持ち出すまでもなく、テコの原理は容易に理解できます。原理を知らない子供でも公園にあるシーソーで遊べます。

むしろこのセリフをきくと、「支点って何?」、「支点ってあるの?」というツッコミを入れたくなる想いにかられます。古代ギリシャの時代は数学と哲学が一体でした。このセリフが物理の法則に限定して語られたのではなかろうと思わずにはいられません。ツッコミを狙ったユーモアが溢れています。

ぱそたく

 

過去と未来

株式相場に毎日向かい合っています。いわば、過去と未来の「転換点」を探す作業です。

株価チャートを振り返れば転換点はたしかに存在します。今年2018年でいえば、2月と10月に日経平均株価は2万4,000円を突き抜けるとともに直後に暴落しました。上値の転換点が二つありました。3月末には2万1,000円を割り込む水準まで落ち込んだ後に上昇に転じました。下値の転換点です。

後講釈としては、これらの転換点が存在した理由は語れます。2月には米トランプ大統領が鉄鋼・アルミの制裁関税の発動を打ち立てて貿易摩擦が勃発して株価は急落しました。10月には貿易摩擦の影響が企業業績に数字として現れだして慌てました。3月の上昇は、昨年米国で可決した大型減税の効果が現れだした時期と重なります。

未来にも転換点があるはずです。実は現在が転換点なのかもしれません。10月から続く乱高下に身をおいていると、「転換点を与えよ。されば株価をも動かさん」とでもさけびたくなります〜!

 

まとめ

過去の連続が未来を作る、そう思いたいです。実際には、先に述べた貿易摩擦のように、突如として現れた不連続な転換点とも付き合わなければなりません。でも、グローバリズムの反動としての保護主義とみれば、貿易摩擦の勃発は予測可能な転換点だったのかもしれません。

現在を支点とした過去と未来。過去への造形が深まれば「テコの原理」が効いて、現在を支点にして未来を深く考察できるようになるのかな。そんな境地に至れる日を願ってブログを続けています。