電柱地中化を後押しした東京オリンピック

小池都知事肝入りの政策が条例制定されました。6/7、都議会で可決・成立しました。

 

直近は、市場移転問題で盛り上がっています。どうも、築地か豊洲かという、場所ハードは置いといて、共存の道を都知事は探ろうとしている報道が飛び交ってます。市場関係者の前でのディスカッションでも、意見は様々なようです。まだまだこの問題の解決には時間が掛かりそうです。

 

その影に隠れて、電柱地中化問題は法案成立です。2020年東京オリンピックへの意識が、都議会を動かしたようです。

 

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古くて新しい電柱地中化問題。これまで、国主導でやってきました。

日経新聞昨日6/20の東京・首都圏欄『区市町村に課題山積 都の無電柱化推進条例』によると、東京23区の実現率は、たったの7%です。

ロンドン・パリが100%、シンガポール93%に比べると大きく見劣りします。新興国でもソウルが46%、ジャカルタで35%です。

 

無電柱化、総論賛成です。

東京表参道を歩いていると、電柱がなく清々しいです。学生の頃住んでいた山手線挟んだ城南地区は住宅街。田園調布、御殿山のように高級住宅街が点在し、また自由が丘のように住みたい街ランキングで常連の街が城南地区には集中しています。でも道が悪い。細切れの土地を縫うように道が連なります。うねる道を行き交うバスに乗って渋谷に出かけたものです。地方出身の私にとっては、迷路をさまよう気分で新鮮でした。

しかし今では、東京近郊に住み小さな子供もいる自分にとっては、バスならずジェットコースター。バス運転手はスーパーマンさながらです。子供に大人、老人が行き交う生活道をバスが通るのは、正直怖い。電柱で急に狭くなったところを通過すときは、ヒヤヒヤものです。

 

景観整備と日常生活安全確保の面で、誰もが期待を持ちます。しかし、他国より日本が遅れをとっているのは、インフラが整備されてしまったからでしょう。総論賛成でも、再整備のコスト負担が頭をもたげます。

 

それでも、なぜ小池都知事は遂行に熱意を示すのか。




お膝元での阪神・淡路大地震に大きな影響を受けているようです。昨年の都知事当選前2015年に、同じく兵庫県出身東大教授の松原氏と共著『無電柱革命』を執筆しています。

 

震災では電柱がなぎ倒されました。直後の火災は、放電によるところが大きかったようです。

松原氏のインタビュー記事『 日本はなぜ電柱だらけ?東大教授に聞く「電柱地中化が必要なワケ」』に、身内を亡くした体験をもとにしたリアルな状況が述べられています。

 

電柱地中化は、災害対策でもあったのか。

確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)の毎日のスイッチングは、日経平均株価など新聞の数字を頼りにしてます。

毎日の通勤電車から眺める街並みにも、世の中を考える上でのキーワードが溢れている、そう感じました。




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