1/16週振返り:ウクライナ緊迫、WTI原油先物86ドルにパニック!

ウクライナ侵攻が現実味を帯びています。米軍がNATOと黒海で合同軍事演習をしたり、ロシアがウクライナ周辺に軍備を増強したりと昨年から緊張が深まっていました。
ロシア側からすれば「NATOの東方拡大はしない」というソ連崩壊時にかわした口約束が反故にされています。東欧諸国は次々とNATOに加盟してしまいました。加盟していない国を守るのにロシアは躍起です。2020年にはベラルーシの反政府デモが起きてば大統領を手助けし、今年になってもカザフスタンでもデモ沈静化に出動したりと大きな介入が頻発しています。2014年のクリミア併合から続くウクライナもその延長線で考えれば、すぐにでも侵攻がはじまっても不思議ではありません。

ウクライナ情勢の緊迫化は、ロシアから欧州へのと繋がる天然ガスパイプラインの危機と直結します。代替需要としての原油がフォーカスされ、WTI原油先物は86ドル台まで上昇しました。UAE・アラブ首長国連邦の首都アブダビの石油施設がドローンで爆撃される事件(1/17)も重なり地政学リスクが押し上げ要因となっています。年初には75ドル近辺あったので1ヶ月もしないあいだに軽く1割を超えて上昇してしまいました。
ただでさえ脱炭素で原油投資が抑制され、厳冬期で暖房需要が旺盛のなかパニックです。

米10年債利回りは1.8%まで高騰しました。
金利の影響が直撃です。NASDAQは今週の暴落で昨年の上昇分をほぼ取り崩しました。東証REIT指数は2000のボーダーを軽々突き破り1800台、ビットコインは4万ドルを割り底なし沼となっています。

リスクの連鎖でどうにもなりません。慌てず落ち着いていきましょう〜!

 

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