11/8週振返り:大相場の理由探し、ワクチン進展にバリュー株底上げ

米大統領選の直前にはじまったこの大相場は勢い止まりません。
このブログ記事を書いている本日11/17は、日経平均が終値で2万6,000円を超えました!

理由を米大統領選の結果に求めるのは難しくなっています。
浮かれてばかりもいられません。大相場の上昇理由はうつろげです。
先週は、
ワクチン開発進展→景気回復→バリュー株上昇
といったストーリーが出来上がるかと思いきや、グロース株も依然として強いです。

先週11/9、開発中コロナワクチンの予防効果が試験参加者の90%から確認できたと米ファイザーが公表しました。これを材料に世界的に株式相場が一段高です。超低温保管が必要となるワクチンが果たして普及するのかはさておき、「ワクチンでコロナが抑えられれば景気が回復する」という至極真っ当な理由から株式が買われました。

同日の米国市場は、NYダウとS&P500が大幅上昇(+2.95%、+1.17%)だったのに対して、ナスダックが-1.53%と大幅下落でした。ハイテクが主体のナスダックが息切れで、相対的にバリュー株の比率が高いNYダウとS&P500にマネーが流れいよいよ本格的な景気回復に突入したとのストーリーが生まれました。

米10年債利回りが0.9%にこの日跳ね上がっています。金利上昇はグロース株に不利との報道が出たりしてこのストーリーを後押ししました。

 

日本市場でも翌11/10は、日経平均が0.26%の上昇にとどまったのに対してTOPIXが1.12%高となり、ストーリーを強固にしました。

しかしその後の推移をみると出来すぎたストーリーです。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は先週もどんどん上がり本日11/17は節目の15倍ピッタリで終わりました。米国市場にしてもナスダックが復活して、バリュー株優位なんていえる状況ではありません。

日々変わる市場のムードに惑わされることなく地道にやっていきたいとおもいます。

 

11/8週間ツイート

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