正直、本日2/2日経新聞マーケット総合19面には怒りの気分を感じました。
個人投資家があまりに軽んじられている。2つの記事です。アノマリーとは、理論では説明できないマーケットの事象です。
月初アノマリーは昨年夏場14ヶ月目にも意識された
スイングトレード的な売買していない人には疎い話題かもしれませんが、記録更新です。株価水準が低かろうと高かろうとこの20ヶ月、月初の相場は上昇です。
何故上がるか、マーケットはよくわかっていないので、アノマリーと称しています。
結局のところ、誰もわかってきません。私もわかっていません。記録がかかった14ヶ月目にこんなブログ記事を書いていました。
14ヶ月目とは、昨年夏場8月です。3月決算企業の業績発表シーズンの中盤に差し掛かった頃です。トランプ大統領誕生のトレンドが息切れしかかっていました。その一方で世界経済の好調を、個人がようやく感じ取れる時期でした。7月に決算発表を終えた国内企業は、日経平均株価にドンドン織り込まれました。昨年7月下旬、日経平均は急上昇です!
このトレンド、どう捉えたらいいのだろう。そんな気持ちであったのでブログ記事にしました。
アノマリーの理由
トランプ大統領息切れの中にあっても世界経済が好調。こんなトレンドは機関投資家なら早くから分析済みだったのかも知れません。アノマリーの理由として取り沙汰されたのが、「ドレッシング」買いです。
機関投資家はクライアントへの説明のため月初にポジションを調整するとの理由です。ずっと続く上昇相場でしたから、ポジション調整で下がるは考えにくいです。月初に機関投資家が「買う」を見込んで、私も確定拠出年金の毎日スイッチングを続けてました。
でも、20ヶ月達成の翌日の日経新聞の二つの記事を読むと、個人投資家が喰いモノにされている。そう感じました。
『月初の日経平均 20ヶ月連続上昇』
『個人、逆張り→順張り』
一つ目の記事によると、
積み立て投資を手掛ける個人の資金が月初に買い付けにまわる傾向がある
ほったらかし運用の方は、ぜひ天引きのタイミングが月末なのか確認してほしいです。月初であれば機関投資家の喰いモノになっています。
二つ目の記事への怒りは、
中途半端な感の折れ線グラフ
です。日経平均株価と信用倍率を重ね合わせた過去2年の折れ線グラフです。
積み立て投資が大半の個人投資家を、信用取引のトレンドで語るのは良くないです。
しかも、日経平均は2017年初めから急上昇です。比べて信用倍率は上昇とは言い難いです。ムリクリ上昇の矢印イメージを添えて上昇としています。記事タイトルにある、個人投資家が順張りに投資スタイルを変えつつあるとはとても感じられませんでした。
まとめ
月初高のアノマリーの記録は更新しました。でも、マーケットが探し出そうとしているアノマリーの理由は、私の印象では半年前から随分変わってきています。相場はよく観察しましょう!