3/2週振返り:ドイツ債務ブレーキに限界…ドル円147円台


ドイツが震源地となって世界のマーケットを体感レベルで揺り動かすなんて珍しいパターンです。
3/6にはドイツ国債利回りが跳ね上がり、日本の10年債利回り(長期金利)が1.4%→1.5%台、ドル円が149円→147円台へと急変です。
【日本市況】長期金利が16年ぶり1.5%、ドイツ財政拡大で-株価続伸
ドル円が円高に進む一方でユーロ円は円安です。
円相場 対ユーロ 2円以上値下がり EUの巨額財政支出受け

先週末2/28、ウクライナ大統領ゼレンスキーが訪米し首脳会談が行われました。なごやかな会談が最終盤で激しい口論となり、ロシアとの停戦への歩みが大きく後退しました。
笑顔から口論、そして決裂へ アメリカとウクライナの首脳会談
米国のつなぎとめに必死であったEUも再考をせまられました。3/4次期首相就任が確実視されるメルツ氏が、大規模な財政改革の一環として5000億ユーロ(約80兆円)の特別基金を設立すると発表しました。
憲法上の借り入れ制限(債務ブレーキ)を度返しして防衛費の拠出を唱えました。財政支出拡大から国債は売られ(利回りは上がり)、経済が押し上げられの期待から欧州株は上昇です。
ドイツ債過去35年で最大の下落、財政タカ派転換-欧州に「地殻変動」
EU全体としても3/6、8000億ユーロ(約127兆円)のヨーロッパ再軍備計画を打ち立てました。
EU特別首脳会議 127兆円規模「ヨーロッパ再軍備計画」大筋合意

先月2/23に行われたドイツ総選挙では極右だとされるAfDが躍進し、SPDが敗退し政権交代です。
ドイツ総選挙、SPDが記録的な大敗を喫した理由
新政権が新しい政策を打ち立てる素地が整った矢先でのウクライナと米国との決別であり、マーケットへのインパクトも相当なものでした。

米国震源の関税問題も引き続きです。日経平均は3万6,000円台で週末を終えました。春の訪れが遠いです。。

 

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