3/8週振返り:07年サブプライムの再来か?プライベートクレジットの火種と『彼岸底』への期待

プライベートクレジット市場の動乱が止まりません。先月のブルー・アウル・キャピタルによる解約制限に続き、ブラックロックやモルガン・スタンレーといった金融界の巨人も相次いで資産流出の防衛策を講じています。

金融市場に忍び寄る「07年の既視感」

背景にあるのは、AIによる代替リスクにさらされているソフトウェア業界向け融資への懸念です。これをきっかけに、投資家による資金引き揚げの波がプライベート市場を直撃しています。

市場の不透明さと流動性の乏しさから、2008年リーマンショックの引き金となった「サブプライムローン問題」との類似性を指摘する声も目立ち始めました。

  • 当時の規模感: 2007年の住宅ローン担保証券(MBS)市場は約7.2兆ドルで、世界全体の証券価値の5%を占めていました。

  • 現在の規模感: プライベートクレジット市場は約2兆ドル。全体に占める割合は1%未満と試算されています。

しかし、一部の専門家は「規模が小さいから大丈夫だという楽観論こそが、07年当時の状況に酷似している」と警鐘を鳴らしています。


地政学リスクの激化とエネルギー供給の攻防

緊迫するイラン情勢では、ホルムズ海峡封鎖による経済への打撃を最小限に食い止めるべく、IEA(国際エネルギー機関)加盟32カ国が過去最大規模の石油備蓄放出を決定しました。日本もこれに先駆け、単独での放出を表明しています。

一方で、米国・イスラエルによるイラン攻撃は激化の一途をたどっています。


相場展望:彼岸底を打てるか

原油高局面においても、産油国である米国株は相対的に底堅く推移してきました。しかし、プライベートクレジット発の金融不安が実体経済を揺さぶり、米国株が本格調整に入れば、日本市場も一段安を免れないでしょう。

今週、一時5万5,000円を回復した日経平均ですが、週末の先物市場では5万3,000円を割り込みました。

イラン攻撃開始から3週間。過去のコロナショックやウクライナ侵攻がそうであったように、市場は常に極限の緊張状態に耐えられるわけではありません。来週はFOMC、日銀金融政策決定会合、そして日米首脳会談と、潮目を変えうる重要イベントが重なります。

「節分天井、彼岸底」の格言通り、ここが底入れの好機となるのか。不透明な情勢が続きますが、冷静にマーケットと対峙していきたいところです。

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