7/10週振返り:パリティ割れユーロ、天然ガス供給停止が突き破る

ロシアからドイツに向けた天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」は米国の強烈な介入があり稼働開始できずウクライナ紛争の遠因となっています。この背景を鑑みれば、7/11に定期点検のため供給停止に入った「ノルドストリーム」が点検を終える7/21に供給再開しない懸念が高まるのは不思議でありません。
ロシア ドイツに天然ガス送るパイプライン 供給再開しない懸念
この懸念に後押しされて7/13、1ユーロ=1ドルの等価(パリティ)を約20年ぶりに割り込みました。
ユーロドル 20年ぶり「パリティ割れ」背景は?【経済コラム】
ただでさえインフレ高まる欧州で通貨安は痛手です。7/13発表の6月米CPIは前年同月比9.1%上昇で5月の8.6%からさらに加速し、ユーロはドル高の煽りをまともに浴びてしました。

来週後半から次の週にかけて日欧米の中央銀行会合が集中します。米国は7/26〜27のFOMCで0.75%どころか1%の利上げまで予想されています。欧州は7/21会合で0.25%利上げを既に宣言していますがそれでは足りないとの見方が出てきそうです。

ドル円は米CPI発表受けて1円近く跳ねて1ドル=139円台をつけました。7/20〜21の日銀会合は無策を貫くでしょうから欧米との金利差は広がるばかり…日経平均2万6,000円台で底堅いとはいえ通貨安による目減りをおもえば買う気が失せます。

 

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