7/12週振返り:三菱UFJが40年ぶりの快挙で日本一へ!ASML・TSMC決算とホルムズ海峡通行税に揺れた市場

7月12日週の株式市場は、日米の金融株高やメガトレンドの転換、そして中東をめぐる地政学ニュースなど、非常に見どころの多い1週間となりました。

今回は、今週特にマーケットで大きな話題となった3つのテーマをピックアップして解説します。iDeCoや確定拠出年金(401k)で運用を行っているみなさんのポートフォリオ管理にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

📌 今週の目次

  1. 三菱UFJがトヨタを抜き時価総額日本一へ!米JPモルガンは「1兆ドル」目前

  2. ホルムズ海峡「通行税」を巡る地政学リスクと市場の警戒感

  3. ASML・TSMCの決算発表!AI需要の本物度とハイテク株の乱高下

  4. 【401k/iDeCo目線】今回の市場動向から学ぶ資産運用のポイント

1. 三菱UFJがトヨタを抜き時価総額日本一へ!米JPモルガンは「1兆ドル」目前

今週の日本市場で最も大きなニュースとなったのが、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の株価急騰と時価総額日本一達成です。

40年ぶりの「金融機関首位」

7月13日の東京市場にて、三菱UFJの時価総額が一時42兆円を超え、長年トップを守り続けてきたトヨタ自動車などを抜いて日本企業の時価総額第1位に躍り出ました。日本の時価総額首位に金融機関が立つのは、バブル期の1986年(当時の住友銀行)以来、実に約40年ぶりのことです。

  • 上昇の背景:

    • 日本銀行(日銀)による追加利上げ観測と長期金利の上昇により、銀行の本業である「貸出利ざや(金利差益)」の改善期待が高まったこと。

    • これまで相場を牽引してきたハイテク・AI関連株から、割安感があり配当利回りの高いバリュー株(金融株など)へ資金がシフト(セクターローテーション)したこと。

米JPモルガン・チェースは時価総額1兆ドル(約160兆円)目前

一方で目を世界に向けると、米国大手のJPモルガン・チェースが好決算を背景に買われ、銀行として世界初の時価総額1兆ドル(約160兆円)突破に迫っています。

三菱UFJが日本一になったとはいえ、グローバル1位のJPモルガンと比較するとまだ4倍近い開きがあります。しかし、日米ともに「金利ある世界」への移行とともに銀行株が再評価される世界的な金融株ラリーが鮮明となっています。

2. ホルムズ海峡「通行税」を巡る地政学リスクと市場の警戒感

中東情勢を巡っては、「ホルムズ海峡の通行税(通航料)」に関する不透明感が市場の心理的重荷となりました。

経緯とマーケットへの影響

  • イラン側の動き: 事実上の封鎖や臨検を続けるイラン側が、ホルムズ海峡を通過する民間船舶に対して「通航料(通行税)」の徴収を行っていると報じられ、原油輸送コスト増加への懸念が浮上しました。

  • トランプ米大統領の発言と撤回: トランプ米大統領が「ホルムズ海峡を通過する船舶に20%の通行料を課す」という刺激的な案に言及したものの、その後湾岸諸国との対米投資協定で代替するとして即座に撤回するなど、政治的発言に市場が乱高下する場面が見られました。

ホルムズ海峡は世界の原油輸送の要衝(チョークポイント)です。通行税や通航制限が長期化すると、原油価格の高騰 ➔ 世界的な再インフレ ➔ 中央銀行の利下げ遅延 というシナリオが懸念されるため、地政学リスクとして引き続き注視が必要です。

3. ASML・TSMCの決算発表!AI需要の本物度とハイテク株の乱高下

株式市場の最大テーマである「AIブーム」の持続性を占う試金石として、半導体製造装置世界最大手のASML(7/15発表)と、世界最大の半導体受託製造企業であるTSMC(7/16発表)の第2四半期決算が大きな注目を集めました。

決算結果と市場の反応

  • 業績自体は極めて堅調:

    • TSMCはAI向け半導体の強い需要(NVIDIA等のGPU生産)に支えられ、売上高が大幅増となるなど好決算を発表。

    • ASMLも2026年の通期売上見通しを引き上げるなど、先端半導体装置への投資需要が根強いことを証明しました。

  • 「好材料出尽くし」によるハイテク株の調整:

    • 業績は事前の高い期待通り(あるいはそれ以上)だったものの、これまで半導体株が大きく買われて過熱感があったため、発表後は利益確定売りに押される展開となりました。

これによって、ハイテク一強だった株式相場は「どの銘柄でも上がる相場」から、業績や実体に伴う選別相場(およびバリュー株への分散)へとシフトしつつあります。

4. 【401k/iDeCo目線】今回の市場動向から学ぶ資産運用のポイント

今回の「金融株の急騰」「半導体株の調整」「地政学ニュース」は、長期で資産形成を行う確定拠出年金(iDeCo・企業型DC)の加入者にとっても重要な示唆を含んでいます。

① 特定セクター(ハイテクなど)への「一点集中」のリスクを再認識する

これまで米国株(S&P500やNASDAQ100)や半導体ファンドが圧倒的なリターンを出してきましたが、今週のように決算発表をきっかけにハイテク株が調整し、金融やバリュー株へ資金が流れる局面もあります。

iDeCoや401kでは、「全世界株式(オール・カントリー)」や「S&P500」といった広く分散されたインデックスファンドを主軸に置くことで、セクターローテーションの波にも自然に対応できます。

② 「日本株=成長しない」という固定観念のアップデート

三菱UFJの日本一躍進に象徴されるように、日本経済も「デフレ・ゼロ金利時代」から「金利ある世界」へ構造変化を遂げています。iDeCoのポートフォリオで「日本株を完全に外している」という方は、日本株ファンド(TOPIX等)の組み入れを検討・見直してみるのも良い機会です。

③ 短期的なノイズに惑わされず「積み立て維持」が最善

ホルムズ海峡などのニュースで一時的に市場が動揺しても、iDeCoや401kの強みは「毎月定額を買い続けるドルコスト平均法」にあります。短期の乱高下で一喜一憂して売却したりスイッチングを繰り返したりせず、長期視点を貫くことが成功へのカギです。

📝 まとめ

7月12日週は、「金融株の復権(三菱UFJ・JPモルガン)」「地政学リスク(ホルムズ海峡)」「AI需要の検証とハイテク株の調整(ASML・TSMC)」という、今後のマーケットの方向性を占う重要な出来事が凝縮された1週間でした。

長期投資においては、相場の主役が目まぐるしく変わる時期こそ「適切な資産配分(アセットアロケーション)の維持」が効力を発揮します。

皆さんの現在の401k/iDeCoのポートフォリオは、特定の業界に偏りすぎていませんか?ぜひ週末の時間を使って、運用状況をチェックしてみてくださいね!

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の投資銘柄や運用商品の売買を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。

 

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