一人の米国人が台湾を訪問するだけで世界の株式市場を動かすほどのインパクトなのか…最初の報道をみたときにはしっくりきませんでした。
ペロシ米下院議長が台湾到着 現職では25年ぶり訪問
でもそういえば、先週の米中電話会談で習近平国家主席が「火遊びをする者はやけどを負う」なんて牽制をしていました。それ伏線とみれば明らかに米国は火遊びをしでかしたわけでタイミングがあまりに悪すぎました。
ウクライナ紛争でもそれに至るまでをみれば、米国のたびかさなる挑発が道を狭めてしまったように思えます。トランプ大統領だったら「ディール」を駆使して回避の道を探るのでしょう。見立ては穏やかな風貌の現職バイデン大統領は就任前からいわれてきたように外交的には強硬路線を突き進んでいます。
7月半ばには138円にあったドル円は先週から円高に傾き、この台湾の件で一時的に130円をつけました。台湾有事においては当事国ともいえる日本の円がリスク回避で買われるとは…ちょっと茶番じみてました。案の定、その後は円安に振れ、米雇用統計の好調によるリセッションへの警戒がやわらいだこもとあり、ちょうど135円で週末をむかえました。
それにしても台湾有事がなくても中国株は軟調です。上海や北京でのロックダウンを経て回復基調と思われていましたがCSI300指数は7月に7%下落です。
アングル:外国勢、7月は中国株売り越しに転じる コロナ感染巡る懸念で
秋には習氏が三選を果たしゼロコロナ対策が是正されるという見通しはさほどの根拠はありません。
閉塞感が台湾有事を悪化させそうです。火遊びはやめましょう~!
後日談8/8:
雇用者数の累計がコロナ前の水準に戻ったことでも7月雇用統計は話題になりました。失業率が3.5%で歴史的低水準であてまだ伸び代あるのでしょうか。次月以降はその辺りの事情も今後議論になるのかとおもっています。
20220806 22年7月の米国雇用統計・失業率
7/31週間ツイート
■8/1(月)
ドル円一時131円台💰円高でも堅調、日経平均191.71 円高📈https://t.co/SLhUWpRNgE
— いんとく (@kab_suke) August 1, 2022
■8/2(火)
火遊びをする者はやけどを負う…先週の電話会談での牽制もあって対岸の火事がほっとけない🔥リスク回避の円高130円台は茶番にもみえるが…日経平均398.62円安📉https://t.co/TNs6RALBjA
— いんとく (@kab_suke) August 2, 2022
■8/3(水)
WTI原油先物、足元93ドル台⛽️先月はバイデン出向き増産迫るもOPEC応じず。ウクライナ侵攻前の水準に戻って相場の動きも穏やかだ。日経平均147.17円高📈https://t.co/S2iPEsICkD
— いんとく (@kab_suke) August 3, 2022
■8/4(木)
ロックダウン解除で底打ちにみえたCSI300指数が7月7%下落…台湾有事がなくても厳しい🌀2万8,000円が重い天井、日経平均190.30円高📈https://t.co/xckwoaR01z
— いんとく (@kab_suke) August 4, 2022
■8/5(金)
後藤さんツイート早くてわかりやすい❣️いつも助かってます
7月米雇用統計どれも良すぎ。インフレピーク過ぎたとはとても思えんな、米株指数は下落で反応📉良い週末を🌈 https://t.co/qKq0U9jDFv— いんとく (@kab_suke) August 5, 2022