8/11週振返り:全戻しの勢い、日経平均3万8,000円回復


米国経済指標の如何により大揺れするだろうと予想された今週でした。
8/14のCPI発表では、総合が前年比上昇率が2.9%で市場予想を下回りついに3%割れに入りました。ただ、利下げを後押しする結果で円高に振れると思いきや円安に傾き不思議な感でした。
前月比でみるとコアCPIが6月0.1%→7月0.2%上昇に加速しており、インフレ鈍化が確認されたといったレベルではなかったようです。
米CPI、7月は前年比2.9%上昇 約3年半ぶりに3%割れ
8/15の小売売上高がサプライズ!前月比1.0%増でエコノミスト予想0.3%を大きく上回りました。アマゾンの「プライムデー」だったり最近は安売りのニュースをみることが多くなっていましたがその表れのようです。米利下げムードは後退でドル円は147円→149円台に跳ね上がりました。米景気がまだまだ堅調と受け止められ株式市場は急騰、翌日の日経平均は1,336.03円高(+3.6%)となりました。
米小売売上高、7月は予想上回る伸び-個人消費の底堅さ示唆
8/16の住宅着工件数は大きく落ち込み耐久消費財には高金利の圧力が強いようです。発表直後、円高に振れヒヤッとしましたが、下落スタートの米国市場は上昇で終えています。
米住宅着工は減少、全ての予想下回る-2020年5月以来の低水準

国内市場に目を移せば、8/15のGDP発表が少なからず株式市場を明るくしてくれました。実質が年率3.1%大幅増で2四半期ぶりのプラス、名目ではアベノミクスで掲げられた600兆円を初めて超えました。
26カ月連続での実質賃金下落がプラスに転じ、旺盛な設備投資が結果を下支えしているようです。
4月-6月のGDP 実質の伸び率 年率+3.1% 2期ぶりのプラス
支持率が20%あたりまで低迷していた岸田首相でしたが、9月総裁選には不出馬を8/14に表明しました。
政治資金問題では派閥解消を推し進め実績を積んできましたが、圧力に屈してしまったのか…正直驚きました。次期総裁候補は乱立の様相で混乱がなければよいですが。
【詳報】岸田首相会見 自民総裁選に不出馬を表明 首相退任へ

株式相場にとっては悪材料があっても都合よく楽観に変えて上昇に突き進みました。半値戻しは全戻し?日経平均は3万8,000円回復して週末をむかえました。
お盆休みとあって昼間から株式相場を眺めたりできて、一度設定した401kのスイッチングを戻してみたり…あれこれ情報をみればみるほど混乱しますがそれを楽しみにがんばります~!

 

8/11週間ツイート

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