9/26週振返り:リスクが連鎖…9月上昇ほぼ食い潰す日経平均2万9,000円割れ

エネルギー問題がクローズアップしています。
中国では電力不足が深刻です。30年までにCO2排出量をピークアウトさせ60年に実質ゼロを掲げており、その遵守のためエネルギー消費に抑制をかけています。加えてオーストラリアとの関係悪化で石炭の輸入が止まり高騰しています。
欧州でも冬の暖房需要に備えLNGの価格上昇が止まりません。

中国不動産大手恒大は利払い不履行が続き問題が収まる気配が全く感じられません。
米10年債利回りはFOMCでのテーパリング機運を受けて0.2ポイント一気に上昇し一時1.5%台をつけました。

コロナからの回復期における「一時的」なインフレとの見解をFRBは崩していませんが、世界的なエネルギー供給不足がインフレを長引かせそうです。「共同富裕」を掲げる中国当局に恒大はじめ不動産業を救済しようとする積極的な動きがみられません。

リスクが絡み合い地合いの悪化が鮮明です。S&P500は9月に5%近く下げ、2020年3月から続いた右肩上がりの上昇がいよいよ転換点を迎えたようにみえます。日経平均は、菅首相の辞任と自民総裁選で勢いづき3万円を超えバブル期来の最高値を更新したものの、これらの海外のリスクから9月の上昇分をほぼ食い潰し先週末10/1には2万9,000円を割り込み引けました。

日経VI、VIXともに23あたりで収まっていて、実は取り越し苦労なのかもしれません。でもだからといって9月前半までの上昇ムードを取り戻す気配は全くないです。先週のブログ記事で書いたように暴落に備えてキャッシュの比率を高めます。

思い出すのは2018年。10月から年末にかけての急落が脳裏をかすめます。。二の舞を踏みたくないです。

 

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