3/29、欧州連合(EU)離脱の手続きを始めると英国メイ首相は演説で述べました。
当日は、ヨーロッパの主要株価指数は、おおむね動揺することなく始まりました。
週間でも、英国指数FTSEはマイナス1.82%に留まっています。
ドイツ、フランス、イタリア各主要株価指数は軒並み上昇。欧州では、今週は年初来高値が続出です。
今週は、EU離脱は材料視されずに済んだようです。
英最高裁判所が、EU離脱手続きに議会の承認が必要と判断したのが1/24。
マーケットが混乱すると思いきや、するすると議会承認は可決。3/13でした。
日経新聞でも議会承認前後、さほど大きく取り扱っていません。1面にデカデカと報じられることもありませんでした。
米国に話題が奪われていた感が否めません。1月はトランプ大統領就任、3月は政策金利引き上げ。
英国国民投票で離脱が決まった2016/6月にショックを受けて依頼、まともにEU離脱が材料視されたことはなかっと云えます。
移民問題、EU単一市場へのアクセスを完全に放棄するという、いわゆる「ハードブレグジット」はありえないだろう、
というのが、国民投票の結果に驚いたマーケットのおおかたの見方でした。
ところが、その予想もはずれました。中途半端な交渉はしない、完全離脱だと1/17メイ首相は方針を発表しています。
ここまでマーケットが楽観的だと、むしろ「楽観するための材料」が気になってきます。
EU離脱の手続きに入れば、EU基本条約に基づき交渉期間は2年と定められています。
しかし、EUから離れていく国は、英国が初めてです。交渉のストーリーはどの国も描けていません。
2年の交渉期間の延長を決めるための2年間になるのではないか、そんな勘繰りを入れたくなりさえします。
確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)は、長期投資です。
いっときのニュースに振り回されず、楽観的に捉えることも大事です。