REIT指数は1700再び、株式迷走の中

株式市場は方向感なく動いています。
シリア情勢懸念で原油やゴールドが買われドル安。円高圧力が掛かると思いきや、対ドル107円後半まで円安が進みました。コモディティや為替にはあらたな潮流もみられ、ただただ状況把握に努める毎日です。。手堅く行きたいところです。




REITが堅調に回復

3月初旬を底に、株式より堅調に上昇しています。節目の1700辺りにふたたび到達しました。

4%を超える利回りは魅力的です。私の勤め先の確定拠出年金(401k)にはREIT商品がないので、代わりに自分の証券口座を通じてせっせと買っています。

日経新聞4/12『海外勢、REITに資金』に、東証REIT指数とTOPIX、S&P米国REIT指数(ドル建て)の年初来の推移がグラフとなっています。東証REIT指数はプラス圏で2%、その他はマイナスです。TOPIXは-5%以下で、S&P米国REIT指数はさらに悪く-10%近く下げています。海外勢からみれば、他国のREITよりも株式よりもJ-REITが魅力的に映っているようだとグラフは示唆しています。

海外勢は3ヵ月連続で買い越しているとのこと。当記事は次の点を挙げています。

・日銀による大規模金融緩和が継続し金利が低位にとどまるとして、利回りの魅力が高まっている

・米国のREITは債券利回りとの差が縮み、投資先としての魅力が低下している

・株式市場の不透明感が高まっていることも追い風

・REITの業績は米国と中国の貿易摩擦などの影響を受けにくい。一時的に海外勢が株式から資金を移した側面もあるよう

J-REITの時価総額は10兆円程度です。東証1部の時価総額が650兆円ですから、株式に比べれば1~2%です。かつては頻繁に東証REIT指数連動のETFを売買していましたが、外国勢の動きに翻弄されました。市場規模が小さいので値動きに荒さを感じます。最近は、あまり考えず安値と思ったときにETFを購入して積み立てています。

オフィス供給には不足感

日経新聞4/13『オフィス空室率2.8%』によれば、東京都心の空室率は前月比0.23ポイント下落です。需給均衡の目安とされる5%を大幅に下回り、10年ぶりの低さのようです。平均賃料も51ヵ月連続で上昇しているとのことです。

「女性やシニアといった就業者数の増加や働き方改革の進展で、オフィスを拡張する企業が増えている」と当記事は云います。

この程度の理由なの?どうもピンときません。ネットでみてても、「2020年の東京オリンピックに向けた建設ラッシュ」、「東日本大震災後の反省から非常用発電機を備えたオフィスの需要の高まっている」といった理由が目に付く程度です。

直近3年は大型の再開発計画が続き、オフィス供給過剰に陥るのではないかと一方では心配されています。数字の上では直近はオフィス供給不足ですが、理由がはっきりしないまま次々とオフィスが生まれているように感じてしまいます。

 

まとめ

株式よりも堅調に回復しているようなので、最近はREITは魅力的です。ただ、低金利で吹き溜まったマネーが、不動産開発を後押ししているようにもみえます。なんだかバブルの臭いも感じます。REITは利回りが良いからと云って安心せず動向を見守っていきたいとおもいます。




 

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