日経TEST、新聞社のメッセージをいかに読み解くか

忘却曲線との戦いです。齢50に近づくオッサンは短期記憶にまったく自信がありません。。
本日2018/11/11、日経TESTを1年振りに受けました。

日経TEST

 

テストが終わった直後から、出題された問題をスマフォのメモに打ち込んでいます。

息子と話していたり新聞を読んだりしてふと思い出して慌ててメモを追加したりしてました。

 

日経TESTは、過去問が通用しない対策が難しいテストだといわれています。

私の記憶はなんとも信頼性に乏しいですが、どんなテストなのか雰囲気を掴もうとしている人にはお役に立つかとおもい書いています。

※記述に誤りがあれば後日修正します。

1年ぶりの受験です。2017年秋に受けた際にはこんなブログ記事を書いていました。

日経TEST、休日返上で受けました

日経TEST結果は偏差値78相当、ひとえにブログ継続のおかげです!

前回は好成績でした。でも、メモを書いているうちにテストでの間違いも段々わかってきて、前回よりもスコアは悪くなるだろうと思い始めています。

実力についても信頼性が乏しいですが、少しでも今後のテスト対策の材料になれば幸いです。

★2018年秋の結果(12/11記)★

大暴落でした。。やはり実力への信頼は乏しいです。。

反省と対策:日経TEST、音読・音声入力を使った勉強はじめました!

2017年秋 2018年秋
■経済知力スコア 789 644 -18%
■評価軸別スコア 2017年秋 2018年秋
知識 基礎知識 86 69 -20%
実践知識 85 71 -16%
視野の広さ 63 51 -19%
知力 知識を知恵にする力 77 52 -32%
知恵を活用する力 64 71 11%
■出題ジャンル別スコア 2017年秋 2018年秋
経営環境・産業動向 86 68 -21%
企業戦略 75 69 -8%
会計・財務 89 82 -8%
法務・人事 74 48 -35%
マーケティング・販売 62 47 -24%
生産・テクノロジー 59 61 3%



l

新聞社が伝えるメッセージを読み解く

世の中では日々様々な出来事が起こっているわけですが、100人いれば100の解釈が成り立ちます。でも、ここで問われているのは「新聞社の立場からみてどう解釈すべきか」です。社説で取り上げられそうなメッセージ性の高いニュースから主に出題されています。

 

第1問目:GDPとは何を集計したものか?

①売上高

②営業利益

③総資産

④付加価値

付加価値です(④)。第1問目は、私は経済を体系的に勉強した類の人ではありませんが、ちょっと偉そうな云い方をすると「教科書を勉強すれば解ける」問題です。

 

第10問目:ドルと円の相関を示す以下のうち、異質なものはどれか?

①日本の経常黒字の増加

②米国政策利上げの継続

③日銀の金融緩和策

④日本からの外国旅行者の増加

正直なところよくわかりませんでした。②としました。この問題は私の得意とする分野のはず。自信を持って答えを出したかったです。。

このブログのタイトルは『確定拠出年金の毎日スイッチング』です。TOPIX連動のインデックス投信を毎日スイッチングしています。インデックス投信をスイッチングする手がかりは、金融、為替・株式相場のニュースです。これらのニュースは最初は取っつきにくいですが繰り返し同じ内容が記事になるので、関心さえ持続すれば新聞を日々読んでいるうちに日経TESTで問われるレベルの知識であれば自然と身につく、思っていましたが、、

さてこの設問は、円高か円安か切り口に立つと①と④は円高、②と③は円安で答えに至りません。ここでは別のアプローチが必要です。よくみると②だけが米国主導の内容です。米国の利上げは円に限らず他の国の通貨安に影響を与えています。連日のように「ドル1強」が記事になっています。それに今年の相場を振り返えると、株式相場は大揺れですが、対ドルで円高にも円安にもほとんど動いていません。そんな思考回路を経て②を選びました。ただ、③も気になります。日銀の金融緩和策の目的は「物価2%目標の実現」です。結果として「通貨安になってしまった」というのが教科書的な考え方のはずです。

 

その他の設問

以下、記憶と感じた事を織り交ぜて記します。

■「トヨタ」で始まる設問がありました。私は四季報を読むといった個別企業の研究をしていないので、企業名をみるとドキッとします。ただ、時価総額No1のこの企業は、一企業としてだけでなく日本全体の動きを代表しているという見方から新聞に頻繁に登場します。トヨタの四半期決算は必ずといってよいほど日経新聞の1面に載ります。2017/3月期の決算を問う問題でした。

トヨタにもトランプ減税効果、 今期純利益引き上げ過去最高に

にあるように、米国大型減税の日本企業への波及はよく話題となりました。米国大型減税にからめた設問は他にもありました。

 

■ユニバーサルスタジオのキャラクターでないものは(期間限定含む)?

エバンゲリオン、コナン、クマのプーさん、あと一つ選択肢がありましたが知らないもので忘れました。「クマのプーさん」はディズニーのはずだから消去法でこれを選びました。『日経MJ』に出てきそうな類の設問は私は苦手です。。

 

■原油生産高の高い順に国を並べると?

米国、サウジアラビア、ロシア、イランなど。シェールオイルの台頭で米国がシェアを伸ばしているという観点が大事。

 

■女性管理職の比率を問う設問

フィリピン、ドイツ、日本、米国

次のサイトに答えが載っていました!日本は低いです。

「アジアで最も男女平等」なフィリピンで、女性がのびのびと働ける3つの理由

 

■投資CFが1兆円を超える企業は?

キャノン、JT(だったとおもう)、KDDI、JR東海

巨大な投資ができる分野ってなんだろう→リニアモーターカーへの投資を国に頼らず自前でやるといって話題になった→JRの中でも東海道新幹線というドル箱を持つJR東海は優良企業

といった連想がはたらきJR東海を選びました。

JR東海のキャッシュフロー計算書を見ながら、「参入障壁のだいじさ」について考える

 

■法務/知財の設問はどうも苦手です。月曜日の紙面を真面目に読まねば。。

働き方改革について、パートタイマーが対象、現在と同じ賃金で正規社員になれる、営業職でも裁量労働制といった選択肢。

知財について、著作権は死後50年で欧州並みに、意匠権を選択肢とした設問

 

■アジアの話題はけっこう解けた気がします。大学生の頃、よく放浪していたこともあって関心が高いです。

メコン川の上流に位置するラオスは、外貨獲得のため電力事業に力を入れていたはず。

「東南アジアのバッテリー」の大誤算、ラオスでダム決壊:「売電」収入による経済成長とその“限界”

 

■中国依存が弱い国を問う設問

インド、スリランカ、モルジブ、パキスタン

大国インドを選択しました。米中貿易摩擦で劣勢の中国は、アジア諸国への貸付を増やしています。

8月にこんなブログ記事を書いていました、

新興国通貨安、米中とのトライアングル

IMF離れが進み不透明な融資に依存する図式は、リーマンショック級の恐慌をもたらすかもしれないと思っています。

 

■中国の戦略重要拠点。一帯一路のかなめ、GDPが東南アジア諸国で一番、2018年5月に新政権発足の国は?

マレーシアを選択しました。90歳を超えるマハディール氏に依存した国は不安です。

 

■日本がLNGを輸入する国

インドネシア、米国、カタール、ミャンマー、ロシアなどが選択肢。

 

■コンビニの戦略

安売り店に似た陳列、民泊・カーシェアの予約などが選択肢。安売り店とはドンキホーテを連想させた。

 

■アマゾンの戦略のうち異質のものは?

百貨店、動画配信、倉庫、あともう一つの選択肢を忘れました。倉庫を選択しました。ほかの選択肢はアマゾンからみて他業種です。物流(倉庫)にまで手を出すのは共食い状態でアウトソーシングしている今の状態のほうが効率的だとの見方があり、行く末に心配が囁かれています。

 

■財閥の祖業

知識があれば解ける問題。私は知識がなかったので間違えました。。

三井、住友、三菱、安田--明治の巨大組織「四大財閥」はどのように生まれたか

 

■PER15から20へ。株主目線で見た要因

利益伸長

 

■根底から覆すイノベーション

スマホでの配車サービス

 

■ドラックストアの業績アップ要因

単価の高い薬品で利益を上げ、食品は安く売る

 

■3大ブランド

プラダ、エルメスなど。興味ないので記憶もあやふや、、

 

■金(ゴールド)の下落要因

米国の利上げ。ドルは商品(金、原油)と相反する値動きするがセオリーで、米利上げはドル高を誘発するから金とっては下落圧力となります。

 

■家計消費下落の中で購入が増えているもの

外食、調理用品など。調理用品を選択しました(調味料だったか記憶があやふや)。個人の嗜好性が高まっているといった観点が問題をとくカギだとおもいました。

 

■家計金融資産>国の債務>GDP

 

■酒税の改定

第3のビールの開発進む、海外の製造会には社にチャンス到来などの選択肢

 

■欧州個人情報保護

欧州以外の国も違反も許さない

 

■海洋プラスチック

中国はプラスチックゴミの輸入制限をはじめています。避けて通れない問題となっています。

スタバはストローの廃止を表明しています。タピオカ入りの場合はどうするの?といった細かな部分が話題になってますが、注目されているトピックです。

 

■パリ協定

トランプ大統領は脱退を表明しました。

 

■2018.7の日銀政策

日銀は長期金利を0.2%程度まで許容との見方が広がり、緩和政策は縮小の方向へ。日銀は指値オペ連発で金利急上昇を防ぎました。株式市場は大混乱。テストの問題はなんだったかな?

 

■第1次所得収支、貿易収支、第2次所得収支、サービス収支の大小を問う設問

海外からの配当が日本に還流しています。

日本は投資国家だった 輸出の数倍の海外投資利益

 

鎌倉の大仏は世界遺産でない

 

起こった出来事を時系列に並べる問題

第2次オイルショック、バブル景気、ITバブル(たしか)、リーマンショック

 

■コングロマリット戦略

戦略が裏目に出ているのはGE。会長交代、NYダウ採用銘柄から外れたりドタバタ続きです。

 

株式の上げ下げをたとえる言葉

ブル(牛の角)、ベア(熊の爪)

 

まとめ

ほとんどの出題は日経新聞で繰り返し記事になった内容だと思います。知らない単語や企業名をみてドギマギしないように心掛けました。

4択のうち2個までは絞れても、そこから悩む問題が多々ありました。結果やいかに??

知らないことは教科書の類で調べながら、ストーリー立てて理解して記事を読むことが大切!痛感しました。