インデックス型商品では、ここ10年ぐらいの間にアクティブ型から資金が流入しています。インデックス型はベンチマークとする株価指数に連動して基準価額が決まる商品です。たとえば日経平均株価やTOPIXの値動きに連動します。アクティブ型は商品提供側が抱えるアナリストの判断で値動きします。
インデックス型は機械的な点が有利
良し悪しは平たく云えば、何を信用するかに掛かってます。インデックス型は株価指数の上昇を信じます。アクティブ型はアナリストの腕を信じます。
この10年はリーマンショク以降、株式市場は上昇しています。一般サラリーマンの私にはなかなか実感できませんが、株価指数からみれば世界的に歴史的長期に渡り好景気が続いています。株式市場の上昇率を上回るアナリストは天才です。単年で上回っても年を重ねるのは並大抵のことではありません。今年良くても来年は悪いと不安が高まればアクティブ型からは資金が流出します。
機械的で人手がかからない点でもインデックス型は有利です。信託報酬が安いインデックス型に資金は向かいます。投資家は冷酷な判断を強めます。
インデックス型のデメリットを強調する記事が増えてきた
ところが最近、インデックス型のデメリットを強調する記事が増えてきました。デメリットとは?
おしなべて集約すれば、インデックス型は退屈だからです。顔が見えない遠くの存在でも人手が感じられれば良かれ悪かれ気になります。ブログだって毎日更新されていれば、アクセスは伸びる。無意識のうちにも人の臭いになびきます。
インデックス型商品は機械的に管理されます。さらには株価指数自体が機械的な存在です。掛ける2乗で退屈な存在なのです。確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)に加入したものの放りっぱなしなのは、極限すれば退屈だからです。株価指数の長期的上昇を信じられない人は、元本確保型商品に資産を移してしまいます。私自身も株価指数の長期上昇を信じるほど楽観的な性格ではありません。
だから確定拠出年金は毎日スイッチングしています。
まとめ
もう少し掘り下げたデメリットは、業績的に実力が伴わない企業の銘柄であっても、株価指数に組み込まれていれば引きづられて上昇します。
たとえば、最近で云えば東芝です。不正会計が発覚して久しいですが、今だ日経平均株価採用銘柄です。もうすぐ来る8月にようやく東証2部に降格です。話題性多い降格なので当日は日経平均株価は上昇するのではないかと、デメリットをメリットに変える皮肉的な発想で、私はインデックス型商品への出資を増やしています。
後日記事:8/2日経新聞『巨艦・東芝に揺れる2部~1部のモノサシ確度高まる~』
続きはまたこんど。