トヨタにとって大きな試練がやってきました。ツイッターを昼時にみていて、
なんて記事を見かけたのが、今回の記事を書くにあたったキッカケです。
12/19日経新聞一面トップの『トヨタ、全車種に電動型』です。電池開発・生産に1.5兆円注ぎ込むと発表しました。
トヨタの情報が次々と飛び込んできます。ホンネでは考えたくありませんが。。
9月フランクフルト自動車ショーの頃から私も気になっていた
ガソリン車やディーゼル車の販売を2040年までに販売を全面禁止する方針を英仏は打ち出しました。英仏の7月の表明に引き続き、9月には中国も追随の動きが報道されました。
9月に開催されたフランクフルト・モーターショーは、日経新聞では連日大きく取り上げられました。トレンドの潮目を感じました。私は立て続けにこんなブログ記事を書いていました。
電気自動車(EV)の勢いが止まらない
このトレンドはパリ協定が源泉になっていると思います。そして米トランプ政権のパリ協定離脱により英仏に怒りを焚きつけてました。中国が上手く便乗したことで、このトレンドは無視出来なくなりました。
もはや世界一の自動車需要を誇る中国の動きは脅威ですらあります。こんなブログ記事も書いてきました。
中国自動車の行く末は、トウモロコシにかかっている?
それに、中国は外資を取り込むも上手くいっていません。電気自動車は従来車に比べれば、モジュール化が容易だと云われています。テスラがGMの時価総額を超えるのもモジュール化による新規参入の容易性が一因です。中国は、モジュール化によって国内の自動車部品メーカーを育てあげ、自動車業界に揺さぶりを掛けようとの狙いが見え隠れしています。
モジュール化の対極がインテグレーションです。インテグレーションとは、部品を擦り合わせて一つのモノを作る技術です。カンバン方式によるヒト・モノの連携技術が世界のトヨタを築きあげました。トヨタはモジュール化の流れに脅威を抱いています。
水素社会は遠のく
それに、トヨタの究極の未来図は水素社会だったはず。LNGを運んできて水素を作って水素ステーションが普及する社会。国土の狭い日本では、水素輸送路の整備は、世界のどの国よりも低コストです。トヨタが研究を推し進めるFCV(燃料電池自動車)は、走れば走るほど水を作り出してくれるのだから、イメージはとってもエコです。
ところが、EV(電気自動車)の勢いが一気に高まりました。
自動運転、コネクティッドカー。電気自動車だけでなくあらゆる新技術に王者トヨタは全方位的に追随する状況です。水素社会は遠のいていきます。
まとめ
この秋頃からの自動車業界を取り巻く動きをみていると、トヨタの全方位的戦略は後手後手の感を受けてしまいます。時価総額国内No1のトヨタがヘタった日本はとてもとても想像できません。
100年後を想起させる水素社会。確定拠出年金を毎日スイッチングしながら気に掛けています。