これまで、ドルコスト平均法の説明をしてきました。
この投資法は、「買い」の手法です。
ドルコスト平均法の重要性を叩き込む類の教育を受けていると、すべてが「買い」の発想になってしまいます。貯金と同じく、積み上げ投資が重要だと。
世の中、「売る」人がいるからこそ、買えるのです。売ることにより利益を確定できます。
これからは、売りの重要性を、説いていきたいとおもいます。
401kの世界では、実は、「買い」とか「売り」とは、言いません。
どちらにも当てはまる「スイッチング」という用語を使います。
ひょっとすると、スイッチングという言い方をすることで、かえって、401kの運用を思考停止状態にしているのかとおもいます。売り買いの概念が希薄になる。
「スイッチング」とは、ちょうど電気のスイッチをON/OFFするイメージです。
明るくした後は暗くする。暗くした後は明るくする。
401kでは、いくつかの商品に分散して運用します。
株式連動商品から債券連動商品に、あるいはその逆に、債券連動商品から株式連動商品へ資産を移動するという意味合いで「スイッチング」を使います。
売り買いの概念を希薄にさせないためのお薦めがあります。
元本確保型商品と、元本が保証されていない商品(株式連動や債券連動)との間で、スイッチングするのです。
元本確保型商品は、いわば現金です。
元本が保証されていない商品は、証券(株や債券)で投資商品です。
現金と投資商品の間で、お金が行き来する「スイッチング」だと、「売り」と「買い」の発想に近いです。
401kを、「売り」と「買い」の概念で運用してみましょう。